工藤会ナンバー3の被告に検察は無期懲役を求刑

北九州市で市民が襲撃された6つの事件に関わった罪に問われ、無罪を主張している特定危険指定暴力団、工藤会のナンバー3とされる被告の裁判で、検察は「最高幹部の立場で凶悪重大事件に関与し刑事責任は重大だ。生涯をもって償いの日々を送らせるほかない」として無期懲役を求刑しました。
工藤会の理事長、菊地敬吾被告(49)は平成24年から26年にかけて起きた北九州市と福岡市で元警察官や看護師、それに歯科医師が拳銃や刃物で襲われた事件、北九州市の繁華街で暴力団員の立ち入りを禁止するステッカーを掲示していたビルが放火された事件など市民が狙われた6つの事件に関わったとして、組織犯罪処罰法違反の殺人未遂の罪などに問われ、無罪を主張しています。
きょうの裁判で、検察は菊地被告を「工藤会の実質的序列3位」と位置づけた上で、元警察官、看護師、歯科医師が襲撃された3つの事件について「トップの野村悟総裁の意思決定に基づき、配下の暴力団員に犯行を指示するなど、中心的な役割を果たした」と主張しました。
また、暴力団の立ち入りを禁止する飲食店の関係者が襲われた3つの事件について「犯行を決意した首謀者だ」と述べました。
その上で「最高幹部の立場で6件の凶悪重大事件に連続して関与した刑事責任は重大だ。有期懲役をもって臨むのは軽きに失するのは明らかで、その生涯をもって償いの日々を送らせるほかない」として、無期懲役を求刑しました。
裁判は、ことし10月6日に弁護側が最終的な意見を述べ、全ての審理を終える予定です。