半導体「ローム」工場で開所式 国内14年ぶりの増設 筑後市

九州で半導体産業の投資の動きが活発になっています。
福岡県筑後市にある半導体大手「ローム」の工場で国内では14年ぶりとなる工場の増設が完了し、開所式が開かれました。
福岡県筑後市にある半導体大手「ローム」の工場で完成した新棟は、およそ200億円かけて建設され、国内での工場の増設は14年ぶりとなります。
きょうは関係者が出席して開所式が開かれました。
新棟はEV=電気自動車などの電気の制御に使う「パワー半導体」を生産します。
パワー半導体は、世界的なEVの普及の流れで需要の拡大が見込まれ、特にロームが手がける「SiC」と呼ばれる次世代の素材を使った半導体は、耐久性や省エネ性能に優れているとされ、世界シェアのおよそ1割を占めています。
今回の工場の増設で、生産能力を最大で従来の6倍に引き上げ、3年後には世界シェア3割を目指すとしています。
開所式で「ローム」の松本功社長は「しっかりと先行投資をしながら生産能力をあげて世界首位をとる。1200億円から1700億円くらいの投資を考えている」と述べ、今後、筑後市の工場を中心にSiCパワー半導体への追加投資をさらに進めていく方針を明らかにしました。
世界的な半導体不足が続く中、いわゆる経済安全保障の一環として政府が進める半導体の安定供給に向けて、九州にある各社の半導体工場で投資の動きが活発になっています。
その動きがさらに広がることで地域経済の活性化にもつながることが期待されます。