「nhk.or.jp」ドメインの取得から現在までを、世相、オンラインの歴史と共に振り返ります。

視聴者とのつながり
どう深めるか

番組からのテーマに関して、ユーザーからの映像投稿を受け付けるアプリ「テレビクルー」がスタート。また、ネットで反響のあった(バズった)番組を再放送する番組、「ネトバズ」が始まるなど、視聴者・ユーザーとともに番組を制作するプロジェクトが次々と始まった。
世界では、Facebookからの個人情報の流出により、2016年のアメリカ大統領選が影響を受けたのではないかと報道されたり、インターネット上の個人情報保護の動きが本格化したりするなど、巨大な力を持つようになったプラットフォーム事業への疑問の声が見られた年でもあった。

2018年の取り組み

2月

  • アプリ「テレビクルー」リリース

    「あなたしか撮れない、あなただけが知っている映像」を投稿してもらうアプリ。初回は、東日本大震災から7年後の3月の放送に向けて、「大切なものは何ですか?」をテーマに映像を集めた。
  • ピョンチャン オリンピック・パラリンピック

    フィギュアスケートの演技を、「ノーカット・実況なし」映像で、NHKオンライン、ツイッター、YouTubeで配信するなど、多様な楽しみ方を提供。
    また、試験的提供A(※1)および試験的提供C(※2)を実施した。
    (※1)総合テレビ・Eテレでのスポーツイベントの生放送番組の一部を、一般に対して試験的に提供
    (※2)8K番組の一部をハイブリッドキャスト対応の4Kテレビなどに配信

4月

  • 「ネトバズ NETBUZZ」スタート

    ネット上で反響のあった番組を再放送する番組。SNS発信を通じて個性や魅力を発揮しているYouTuberやタレントのみなさんをゲストに招き、番組に対するネット上の感想も紹介している。

5月

  • 「テンゴちゃん」スタート

    「深夜の辺境レボリューション」をキャッチフレーズに、世の中からちょっとはみ出したアイデアを伝える番組。LGBT温泉イベント、長崎の82歳の被爆者Vチューバーなど、デジタル発信やツイッター連動も積極的に行いながら、番組を制作している。

6月

  • 2018FIFAワールドカップ ロシア大会

    ウェブ・SNS・アプリで総合的に情報を伝え、番組やウェブでの試合視聴を促した。

7月

  • 欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)
    筋肉体操

    など、番組とツイッターやYouTubeなどの連動の試みも多数行われた。

8月

  • 夏の全国高校野球100回大会

    らじる★らじるの実況を、特設ホームページ内でも聞くことができるようにリニューアル。

9月

  • NHK×日テレコラボデー

    テレビ放送開始65年を記念して、日本テレビとコラボ。放送と平行して、ライブストリーミングを配信した。

11月

  • 発達障害キャンペーン

    発達障害について考える番組を集中編成する際に、デジタル面では、それまで番組のホームページごとに置かれていた発達障害関連の記事や動画の入口となるページを、NHK健康チャンネル内に設置。

12月

  • データサービス

    12月1日の4K・8K放送の開始にともない、データサービスを開始。

通年の取り組み

  • 大規模な災害へのデジタル対応

    大阪北部地震(6月)、西日本豪雨(6~7月)、北海道地震(9月)などに際し、NHKオンラインやNHKニュース・防災アプリでは、随時、放送同時配信を行うとともに、ツイッターなどのSNSを使い、被害状況の報道や生活情報の発信を行った。
    特に北海道地震では、大規模な停電によって、テレビやラジオで情報を得られない人も多くいるなか、「NHKが報じる情報を皆さん自身が伝えてください」という異例の呼びかけを放送で行い、メールやSNSで家族や知人に情報を届けるようよびかけた。