名鉄 来年3月からの運賃値上げを申請

名古屋鉄道は、テレワークの定着などで利用客が新型コロナ前の水準に回復することが見込めないなどとして、きょう国に対し、来年3月からの運賃の値上げを申請したことを明らかにしました。
名古屋鉄道の発表によりますと、来年3月から平均で10%程度の運賃の値上げを行うことを、26日、国に申請したということです。
初乗り運賃が現在の170円から180円になるほか、個別の区間では名鉄名古屋駅と名鉄岐阜駅との間がいまの570円から630円に、名鉄名古屋駅と豊橋駅の区間は1140円から1270円に、名鉄名古屋駅と中部国際空港駅の区間は890円から980円に値上がりするとしています。
一方、家計の負担に配慮し、「通学定期」については今の料金を据え置くとしています。
名鉄の運賃の値上げが実施されれば、消費税率の引き上げに伴うものを除くと1995年以来、およそ29年ぶりになります。
値上げの理由について名鉄では、テレワークの定着などで利用客の新型コロナ前の水準への回復が見込めないことや、電力料金などのコストの増加が懸念されることなどをあげています。
名鉄は「お客さまにご負担をお願いすることになるが、事業継続に向けた対応を着実に実施していくために必要なものと考えていて、ご理解をいただきたい」とコメントしています。