「棋王戦」藤井五冠が六冠達成か渡辺二冠 最終局に持ち込むか
将棋の八大タイトルの1つ、「棋王戦」の第4局が栃木県で始まり、藤井聡太五冠(20)がタイトルを獲得して史上最年少で「六冠」を達成するか、「棋王戦」11連覇を目指す渡辺明二冠(38)が最終局に持ち込むか、注目されます。
「棋王戦」の第4局は、対局場が栃木県日光市のホテルに設けられ藤井五冠が入室したあと、渡辺二冠が盤の前に座りました。
対局は午前9時に始まり、先手の渡辺二冠がおもむろに飛車先の歩を突くと、後手の藤井五冠がお茶をひとくち含んだあと同様に歩を動かし、その後、大駒の「角」を交換して互いに駒組みを進めていました。
藤井五冠は現在、竜王、王位、叡王、王将、棋聖の5つのタイトルを保持しこれまですべての防衛に成功しています。
19日の対局に勝って「棋王戦」を制すると羽生善治九段(52)が1994年12月に達成して以来史上2人目の「六冠」達成となり最年少記録も更新します。
一方の渡辺二冠は10年前に初めて「棋王戦」を制して以降、タイトル防衛を続けていて、今回11連覇がかかっています。
「棋王戦」五番勝負は藤井五冠が2連勝してタイトル獲得に王手をかけた後、渡辺二冠が第3局に勝利して踏みとどまり、19日の第4局を迎えています。
藤井五冠が史上最年少で六冠を達成するか、渡辺二冠が最終局に持ち込むか、勝敗は午後に決まる見通しです。