山県市議会前議長に再び辞職勧告決議案可決

岐阜県山県市議会の前の議長が、去年行われた議会の行政視察の際、女性議員を宿泊先の自分の部屋に呼び出し、ベッドに押し倒したなどとして、13日の市議会で、辞職勧告決議案が可決されました。
前議長は、「部屋に来てもらい話をしたが、それ以外のことはございません」などと述べ、議員辞職しない考えを示しました。

市議会に提出された決議案などによりますと、石神真・前議長は去年11月に行われた広島県内などへの行政視察の際、操知子議員に対し、「部屋へ来い」と何度も呼び出した上、「試したい薬があるからぜひ試させてくれ」と言って、逃げ帰ろうとした議員を3回、ベッドに押し倒したということです。
石神・前議長は、視察へ向かう新幹線の車内などで飲酒したとして、去年12月に辞職勧告決議案が可決されたほか、操議員に手をつなぐよう強要するセクハラ行為を行ったとして、2月も陳謝を求める決議案が可決されています。
今回の決議案では、「たび重なる行為は市民の信頼を著しく失墜させるばかりでなく、議会の名誉と品位を著しく傷つけた」などとしていて、採決の結果、全会一致で可決されました。
決議案を提出した福井一※徳議員は、「こんなことが起こっているとは思っていなかった。手をつないだことも当然、パワハラ・セクハラで謝罪を要求していたが、この内容では話にならず決議案を出した」と述べました。
一方、石神・前議長は取材に対し、「部屋に来ていただいて話をしましたが、それ以外のことはございません。しっかりと議員活動は続けていきたいと、今は考えております」などと述べ、議員辞職しない考えを示しました。
※「徳」は「心」の上に「一」