タラの芽の出荷始まる 蔵王町

タラの芽の出荷始まる 蔵王町

ほのかな苦みと独特の香りで春の訪れを告げる山菜の一つ「タラの芽」の出荷が、県南部の産地・蔵王町で本格的に始まりました。

蔵王町では、7軒ほどの農家がタラの芽の栽培を行っています。
このうち円田地区の農家、佐藤頼夫さんの農業用ハウスでは、今週に入って出荷が本格的に始まり、朝から家族総出で作業を行っていました。
蔵王町のタラの芽は、鮮やかな緑色で香りが強く苦みが少ないのが特徴だということで、佐藤さんたちは、5センチ以上の大きさに育ったタラの芽を選び、専用の小刀を使って丁寧に切り取って、パックに詰めていました。
佐藤さんは「去年の夏に気温の高い日が続いたため、収穫量は少なめですが、ことしも味や香りは良いです。天ぷらなどにして食べて春を感じてください」と話していました。
蔵王町のタラの芽の収穫は今月いっぱい続き、仙台や関東地方の市場に出荷されます。