「H3」打ち上げ失敗 角田市の中継会場では“残念”の声

7日に行われた日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機の打ち上げは失敗しましたが、エンジンの研究拠点がある角田市で中継を見守った市民からはさらなる研究などに期待する声が聞かれました。

「H3」の初号機は、JAXA=宇宙航空研究開発機構などが30年ぶりに新規開発を行った日本の大型ロケットで、先月17日に打ち上げられる予定でしたが、発射直前に中止されました。
「H3」を含むロケット用のエンジンの研究拠点がある角田市では、7日の打ち上げの様子が公共施設で中継され、市民などおよそ100人が見守るなか、打ち上げのカウントダウンが開始されました。
そして、午前10時37分に鹿児島県の種子島宇宙センターからロケットが打ち上げられると、会場からは拍手が起こり、集まった人たちが喜んでいました。
しかしその後、ロケットの2段目のエンジンが点火せず、指令破壊の信号が送られて打ち上げが失敗したというアナウンスが流れると、一転して、「残念だ」という声が聞かれました。
市内に住む60代の男性は「開発の拠点があるので以前からロケット開発を応援しています。きょうは残念でしたが、次は成功してほしいと思います」と話していました。