全国新酒鑑評会 宮城から金賞5点

日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会の結果が25日に発表され、宮城県では、特に優れた「金賞」に5点が選ばれました。

全国新酒鑑評会は、独立行政法人の酒類総合研究所が日本酒の製造技術と品質向上を目的に毎年、行っていて、令和3年度は全国から826点が出品されました。
25日、審査結果が発表され、仙台市青葉区にある宮城県酒造組合の事務所では、組合で技術指導にあたる担当者がインターネット上で結果を確認しました。
宮城県からは前の年度と同じ23点が出品され、特に優れた「金賞」には前回より3点少ない5点が選ばれました。
このうち、東松島市にある「佐浦の矢本蔵」と白石市の「蔵王酒造」、富谷市の「内ヶ崎酒造店」が、いずれも2年連続で金賞を受賞しました。
県酒造組合によりますと、新型コロナの感染拡大以降、軽くすっきりした味が特徴の宮城の酒の受賞は、感染対策で香りが飛びやすい小さなプラスチック容器が審査に使われるようになり、減少傾向だということです。
宮城県酒造組合の技術担当、伊藤謙治さんは「評価されにくい状況が続き、厳しい結果でしたが、審査に対応する方法を探るとともに、みなさんに『おいしい』と言われる酒づくりを大事にしていきたい」と話していました。

【金賞受賞の蔵王酒造は】
今回、出品した酒が金賞を受賞した、白石市にある「蔵王酒造」の蔵元からは喜びの声が聞かれました。
白石市にある「蔵王酒造」は、2年連続31回目の金賞受賞となりました。
ことしはコメのできがよく、冬に寒い日が多かったため、すっきりとした味わいの酒に仕上がったことが評価されたのではないかということです。
「蔵王酒造」は、作り手の多くが30代以下と県内の酒蔵でも若く、先月からはSNSを使った酒の魅力の発信に力を入れています。
ただ、ことし3月の最大震度6強を観測した地震では、商品や設備に大きな影響はなかったものの、酒蔵の外壁が崩れたり、瓦が落ちたりするなどし、現時点で復旧の見込みは立っていないということです。
蔵王酒造の蔵元、渡邊毅一郎さんは「新型コロナや地震など、暗い出来事が多いなかでの金賞受賞でほっとしている。これからもみなさんにおいしいといってもらえる酒づくりをしていきたい」と話していました。