逮捕の登米市課長 容疑認める

登米市の公共工事をめぐり市の課長が加重収賄の疑いで逮捕された事件で、この課長が調べに対して、「建設会社の社長に設計価格を漏らし、そのお礼に現金をもらった」と、容疑を認める供述をしていることが警察への取材で分かりました。

去年2月に入札が行われた登米市の迫児童館の新築工事で、当時市の営繕課長だった小野寺友生容疑者(56)が、落札の最低制限価格の基準となる「設計価格」を、建設会社「共立」の社長、鈴木久也容疑者(63)に伝える見返りに50万円を受け取ったとして、加重収賄などの疑いで、14日逮捕されました。
調べに対し小野寺課長は、「鈴木社長に設計価格を漏らし、そのお礼に現金をもらった」と供述し、容疑を全面的に認めていることが警察への取材でわかりました。
また、この事件では鈴木社長からの情報で、仙台市の「セルコホーム」が工事を最低制限価格と同じ額で落札したとされていますが、小野寺課長は鈴木社長がセルコホーム側に価格情報を伝えることも知っていたと認めているということです。
鈴木社長も「設計価格を聞いた見返りに現金を渡した」と容疑を認めているということで、警察は2人の間でどのようなやりとりがあったかいきさつを詳しく調べることにしています。

【贈賄側の会社 最低制限価格に近い価格で落札も】
この事件で、贈賄側の建設会社が落札した工事の中には、最低制限価格に近い価格で落札されたものがあります。
登米市によりますと、平成29年11月に行われた子ども園の土地の造成工事の入札では、最低制限価格が1847万3000円に対して、落札した「共立」の入札額は1848万円とわずか7000円の違いで、次点の建設会社の入札額は1868万円となっています。
また、平成29年10月に入札が行われた市道の区画線の補修工事は、最低制限価格が874万8000円で、7社のうち5社がこの価格を下回って失格となる中、4万2000円上回る価格で落札しています。
警察は、事件となった工事以外にも課長が価格情報を鈴木社長に教えたケースがないか調べることにしています。