ストーリー相撲

朝乃山、大栄翔、明生、炎鵬 やくみつるが期待!令和2年の大相撲

2020-01-07 午後 0:00

好角家として知られる漫画家のやくみつるさんが、初場所と令和2年の大相撲を語ります。イラストは新関脇に昇進した朝乃山で、塗り絵風に、北アルプスを背に故郷富山に立つ姿を描きました。そして新小結大栄翔と明生の2人を「地味の両雄」と名付けて大きな期待をかけ、1番1番に全力で取り組む人気の小兵炎鵬をたたえています。

朝乃山は令和2年前半にも大関、後半には横綱も?

やくみつるさん

 

初場所新関脇の朝乃山は、大関に上がるのも早そうだなと思います。初場所後すぐというのではないですが、遅くとも前半には決着をつけてくれそうな気がします。それぐらい右四つになると安定感ありますからね。朝乃山は性格的にもお相撲さんしていて、こういう気は優しくて力持ち的な力士が君臨してくれると、時代は確実に継がれていくなという気がします。

解説の方の話を聞くと、技術的に甘いところがあるという指摘もありますが、まだ完成されているわけではないですから。今後右四つの形に持っていく力を高めていくのでしょうけれど、楽しみです。令和2年の後半には、一気に横綱ということも口の端に上っているかもしれません。

 

朝乃山関 新関脇番付発表 

 

朝乃山には「朝乃山」というしこ名でいてほしいと思います。気が早いですが、朝潮になるっていう話が出るのではと思っているのです。朝潮といえば、今の高砂親方の長岡ですよ。出身の高知という土地柄、黒潮のイメージ。その前の朝潮は徳之島出身。ちゃんと朝潮の系譜っていうのがある。高砂部屋で出世した力士につける名前ですが、朝乃山は日本海側の富山出身ですからね。黒潮のイメージとは違うので、くれぐれも早まってほしくないですね。

私は、朝乃山っていうのはとてもいい四股名だと思っているんです。訓読みのやまと言葉で、シンプルで富山の雰囲気も残しています。頼むから朝乃山でいてねと、今のうちにくぎを刺しておこうと思います。

“地味の両雄” 大栄翔と明生に大きな期待

大栄翔関 新三役発表

 

大栄翔は九州場所で無事殊勲賞を取って、初場所は小結に上がりました。地味な力士の両雄ということで、私はとかく大栄翔と明生をあげていまして、明生も九州場所では負けは込みましたけれど(6勝9敗)存在感を発揮しました。

幕内の下のほうなどではなかなか目立たない力士というのもいるものです。「きょうこいつの相撲の相撲を見てみたい」とはあまり思われない力士です。

 

明生

 

しかしそういう地味なお相撲さんが、己が相撲に徹して上位を食ったりすると、地味の中に花が出てくるんですよね。地味な力士が上に行き、「毎日大栄翔や明生の相撲を楽しみにしている」という人が増えると、地味なりの花が出てきたことになる。私にはこういう存在がうれしいですね。

本当にけれんみのない大栄翔と、時折機敏な動きの中にトリッキーさも持っている明生。この二人は令和二年、やっぱり楽しみですね。

琴ノ若と琴勝峰 「琴琴」が楽しみ

琴ノ若(写真右)

 

東十両2枚目に上がった琴ノ若は、九州場所は最後に連敗して優勝に届きませんでしたが、気が付けば幕内目の前というところに来ています。

 

琴勝峰

 

今後は、猛然と追い上げている弟弟子の琴勝峰(西十両8枚目)との間でし烈な出世争いになって、令和2年の見どころになるかもしれないですね。この「琴琴」に対して、抜かれてしまうと思っていた兄弟子の琴勇樹とか琴恵光が、しぶとく逃げて幕内にいます。佐渡ヶ嶽部屋はベテランと新鋭がいい塩梅で構成されていて面白いですね。

炎鵬の上位戦 初場所一の見どころ "一番一番の面白さを見せてくれる"

炎鵬

 

炎鵬は西前頭5枚目で、上に休場者が出ると上位戦も組まれるところに来ました。これまでとは対戦相手も違ってきて初顔が多くなり、上の人が戸惑うのか、炎鵬が力の差ではね返されるのか。これが初場所最大の見どころかもしれない。同じ部屋なので白鵬との対戦がないのが残念ですが、ほかの上位陣に当ててみたいですね。

大相撲というのは、出世の度合いなどよりも、本場所の一番一番でお客さんに何を見せてくれるのか、それが最も大切だと思います。その一番一番の面白さを見せてくれているのが炎鵬で、それが人気の第一の要因でしょう。もちろんそこに「かわいい」とか「けなげ」とかいろいろあるわけですが、とにかく相撲が面白い。NHK大相撲解説の北の富士さんが、過剰にひいきにするのもむべなるかなという気がいたします。

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