ストーリーラグビー

ラグビー・サンウルブズ 齋藤直人「次世代の日本代表期待の星 」

2020-02-07 午後 0:00

ラグビーの世界最高峰のリーグ、スーパーラグビー。未来の日本代表を背負うと期待される22歳が、第一歩を踏み出しました。早稲田大学の4年生、齋藤直人選手です。

強みは"テンポの速いパス"齋藤直人(22)

南アフリ力やニュージーランドなど主に南半球の強豪国のプロチームで争うスーパーラグビー。日本から参戦しているサンウルブズは海外出身のプロ選手を中心に挑みます。そのメンバーに大学生ながら選ばれたのが、22歳の齋藤選手です。

 

 

──スーパーラグビーで戦っていく上で、よって立つ強みというのは自分ではどう分析して いますか?

齋藤直人選手

アタック面です。ボールを速いテンポでさばくこと。サンウルブズでも、スーパーラグビーでも自分がどれだけ通用するかすごく楽しみです。

 

齋藤選手は身長1メートル65センチ。ポジションはスクラムハーフです。フォワードとバックスをつなぎ、攻撃の起点になります。強みは「速いテンポのパス」。相手の陣形が整う前にボールを展開し、チャンスにつなげます。

速いテンポを支えているのは高い「予測力」です。 次に密集ができる場所を瞬時に予測し、最短距離で駆けつけることができるのです。

 

早稲田大学を11大会 ぶりの日本一に導く (齊藤選手 右から2番目)

 

ことしの全国大学選手権ではこの「速いテンポのパス」を駆使して早稲田大学を11大会ぶりの日本一に導きました。 サンウルブズの沢木敬介コーチは齋藤選手の将来性を高く評価しています。

サンウルブズ・沢木敬介コーチ

パスの精度やスキルは日本のスクラムハーフの中でもうまいと思う。

次のW杯には必ずメンバーに食い込んでいかなきゃいけない選手だと思うのでスーパーラグビーの場で成長してもらいたい。

理想の選手を追いかけて"判断力"を磨く

3年後のワールドカップ出場を目標に掲げる齋藤選手。 理想としている選手がいます。

 

アーロン・スミス選手

 

ニュージーランド代表のアーロン・スミス選手です。 素早いパスと巧みなキックを併せ持ち、ディフェンスも激しく、世界最高のスクラムハーフのひとりです。 去年のワールドカップを観戦する中で、齋藤選手が目を奪われたプレーがありました。

アイルランドと対戦した準々決勝。ニュージーランドがゴール前に攻め込んでいた前半13分のプレーです。 スミス選手は、パスが警戒されていると感じ取り、みずから走りこんでトライをあげました。ここぞという場面で相手の裏をかく判断力を齋藤選手も身につけたいと考えています。

齋藤直人選手

いろんな状況に応じて出せる引き出しみたいなものは急にできるものじゃないと思うので、試合を想定しながらいろんな技術を身につけていかないといけないと思っています。

世界を見据えて前哨戦でのチャレンジ

チャレンジバーバリアンズとの強化試合でプレーする齋藤選手

 

スーパーラグビーの初戦を1週間後に控えたプレシーズンマッチ。 齋藤選手はサンウルブズの一員として初めて試合に臨みました。 出番は後半20分。

まずは持ち味の速いテンボのパスで攻撃のリズムを作ります。 後半26分、今度はパスのイメージを逆手に取ります。 狭いスペースにみずから走り込み大きなチャンスを作り出しました。 意識していた「判断力」を生かしたプレーでした。

齋藤直人選手

チャレンジしたことが結果につながると自信になります。

チャレンジしないことには変わらないと思うので、うまくいってもいかなくてもチャレンジし続けたいです。

開慕戦で活躍

レベルズとの開幕戦に出場した齋藤選手

 

そして迎えたサンウルブズの初戦。 相手はオーストラリアのレベルズでした。 ベンチスタートだった齋藤選手は後半19分から出場。 最初のプレーは相手ゴール前でのマイボールのスクラムでした。 ここから齋藤選手は絶妙のタイミングのパスで味方の攻撃を引き出し、トライを演出します。

さらに試合終盤にはタックルでピンチの芽を摘むなど、ディフェンスでも存在感を発揮し 参入5年目で初となる、開幕戰の勝利に貢献しました。 サンウルブズでの活動について、「寝るとき以外は全てが学び」と語る齋藤選手。

判断力を磨くことやチームメートとの英語でのコミュニケーションなど、ひとつひとつ の課題に謙虚に取り組む姿が印象的でした。 それでも取材の最後に今後の抱負を聞くと、少しはにかみながらも力強い言葉で語ってくれました。

 

齋藤直人選手

まずサンウルブズでは試合に出る。

そのためにやれることをやり統けて、将来、 2023年は必ず9番のジャージを着てフランス大会に出たいので、そのために、1日1日むだにせず、努力し続けたいです。

 

5月には、齋藤選手が理想に掲げるアーロン・スミス選手を擁するハイランダーズとの対戰もあります。 5か月間の世界での戦い、そして3年後に向けて、齋藤選手の成長から目が難せません。

豊原謙二郎

アナウンサー ラグビーW杯は2015年、19年と2大会連続で実況を担当。 高校時代はラグビー部で楕円球を追う。

 

永井宏美

スボーツ情報番組部ディレクター 平成28年入局。 ラグビーは15年大会以来の"にわかファン"。柔道取材にも取り組む。

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