ストーリー相撲

相撲部屋訪問「高砂部屋」

2020-03-06 午後 0:00

 

大相撲の相撲部屋は現在45。国技館のある両国周辺に集まっていますが、最近は千葉県や埼玉県、茨城県まで所在地が広がっています。相撲部屋には師匠以下、部屋付きの親方、力士、行司、呼出し、床山に若者頭、世話人が所属しています。関取には個室が用意され、幕下以下の若い力士は大部屋で共同生活です。興味が尽きない相撲部屋の生活とちゃんこ鍋も紹介します。観客を入れずに開催される春場所に大関昇進を目指す朝乃山が所属する高砂部屋を訪問しました。

師匠は朝乃山に「プレッシャーを自分の力に変えると風が吹く」と期待

師匠 高砂親方(元大関朝潮)

 

角界で歴史と伝統を誇る名門高砂部屋。7代目の当主は元大関朝潮の高砂親方です。東京・墨田区の高砂部屋の稽古場では朝乃山が朝稽古で若い力士のぶつかり稽古に胸を出していました。
師匠の高砂親方は、現役時代「大ちゃん」の愛称で親しまれ雄弁でした。優勝した昭和60年春場所、浪速の街は「大ちゃん」フィーバーでファンは熱狂しました。

 

高砂親方は「部屋の伝統を継承し、古い伝統を大事にしたい」と肩の力を抜いて語り、「部屋の関取が優勝したときや、新しい関取が生まれたときは師匠をやっていてよかったと思います」と目を細めました。大関昇進を目指す愛弟子の朝乃山については「プレッシャーを自分の力に変えると風が吹く」と期待していました。

 

朝乃山関が若い力士に胸を出す(右)

朝乃山関「趣味はかばんの収集です」

笑顔で話す朝乃山関

 

大関昇進を目指す朝乃山関は観客がいない春場所の土俵について「テレビの前で見てくれると思うので、自信を持っていきたいです。自分の相撲を取り切り、2桁以上の勝星を目指して頑張ります。」と決意していました。
朝乃山関は自分の趣味について「ブランドものが好きなので、かばんの収集をしています。かばんは個室の壁に飾ってあります。かばんを買うともっと欲しいと思ってしまうので、最近はかばんを買うより貯金をしています。」と話しています。

 

朝乃山関のかばんのコレクション

入門から24年、ちゃんこ長17年の大ベテラン大子錦さん

ちゃんこ鍋塩炊き

 

ちゃんこ長 大子錦さん

大子錦さん

「ちゃんこ鍋は塩炊き(塩味のちゃんこ鍋)です。力士たちは稽古で汗をかくので味付けは濃くしてあります。栄養のバランスを考えて鍋の具材も選びます。とり肉(もも)、豆腐に油揚げ、大根、人参、玉ねぎ、白菜、にらなど野菜もいっぱいです。きょうは塩炊きですが、高砂部屋伝統のちゃんこはソップ炊き(しょうゆ味のちゃんこ鍋)です。鳥のガラでだしを取って栄養満点です。毎日ちゃんこ鍋を食べて元気になって、あした頑張ろうと思ってほしいです。」

師匠の優勝額の下で食事する力士たち

おかみさんの長岡恵さん「感謝ができる子どもを育てたい」

おかみさん 長岡恵さん

おかみさんの長岡恵さん

「おかみさんになって夢を持った青年と一緒に過ごして成長ぶりを見られたことがいちばん良かったです。おかみとして、居心地が良くて力を発揮できる環境を作りたいです。そして感謝ができる子どもを育てたいです。これから高砂部屋への入門を目指しているみなさん。一緒に夢の実現を目指して頑張りましょう。勇気を持って入門してください。」

北出幸一

元NHK記者。現在は相撲専門雑誌「NHK G-Media大相撲中継」の編集長。昭和の時代から横綱千代の富士、北勝海、大乃国らを取材した。

 

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