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座ったままでも大迫力!球速100kmにもなるシッティングバレー

2020-12-08 午後 01:26

高い打点から繰り出されるスパイク攻撃や、そのスパイクを見事にレシーブする攻防が魅力のバレーボール。パラリンピックでは座った状態で行われるシッティングバレーボールとして親しまれています。

座っていても決して和やかではない!


シッティングバレーとは、その名の通り座って行うバレーボールのこと。発祥は1956年のオランダで、戦争で負傷し、障害を追った人たちのリハビリとして考案されました。

 


そんなシッティングバレーには鉄の掟(おきて)が…。

 


それは常に臀部(でんぶ)を床につけてプレーすること!
臀部と言うとお尻の部分かと思いますが、シッティングバレーの場合、お尻から肩までの胴体を含みます(ピンク色の部分)。

 


もしこの掟を破った場合、臀部が浮くリフティングという反則を取られてしまい、相手チームに点が入ってしまうので注意!

 


選手たちは常に臀部をつけて動き回るため、すれて痛くならないようしっかりサポーターを身につけます。ときにはお尻にパットを入れることも!

 


「なんだか座ってプレーするなんて和やか〜」なんて思ったら大間違い!
実は試合展開がとってもスピーディーで、ジャンプしないにも関わらず、男子ではなんと球速が100km近くになることもあるんです!

通常のバレーとは大違い!独特なルール


シッティングバレーは1セット25ポイント、3セット先取で勝利。チームは6人で編成され、その中で障害が軽度の選手が入れるのは1人だけです。

 


コートの大きさは、通常のバレーで使用するコートの半分以下で、ネットの高さも女子は105cm、男子は115cmと、座った状態でもスパイクが打てる高さになっています。

 


シッティングバレーならではのルールは他にも!
通常の足に該当するのが臀部となるため、サービスでは臀部がコート外に出ていればOK。また、サーブをブロックすることも認められています。そのため、サーバーはボールにドライブをかけたり、ブロッカーの指先を狙うなど、技をかけるのです。

 


ちなみに、シッティングバレーでは故意でない接触はセーフ。
そのため、自然な感じで足が絡んでいるだけでは反則は取られません。

 


もちろん、こんな風に故意に場所を取ったり、相手の動きを封じるのはNGです。

小柄な日本人が世界に勝つために


大柄な海外の選手と、小柄な日本人選手とでは、腕を上げたときの高さが平均10cm変わると言われています。
バレーは高さが強さに直結するのでこの差は大きい…!

 

この差を埋めるために、日本人選手が力を入れていることは「体の柔軟性」と「スピード」。

 


なぜ「体の柔軟性」かというと、肩甲骨を柔らかくして可動域を広げることで、なんと5cmくらいまで高さが稼げるんだそう。また、股関節も柔らかければ柔らかいほど、レシーブの際に、より広い範囲のボールを拾うことができるんです。

 


そのため、選手たちは毎日ストレッチを入念に行っています。

 

それでもやっぱり海外の選手は高い!
ということで、そんな高さに対抗すべく「スピード」を強化しています。

 


腕を巧みに使い、体を移動する特訓をしています。

 

さらに、日本チームのみが使う秘密兵器がこちら!

 


側面がすべてゴムでできた特殊なシューズ!!
これでどんな体制でもしっかり地面をつかみ、俊敏に移動することが可能に。
機動力で世界の高さに対抗しようというわけです。

 


そのシンプルなルールから、現在、健常者の人たちも楽しめるスポーツとして普及が期待されている、シッティングバレー。観戦はもちろん、ぜひお友達や家族と試してみてはいかがですか?

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