ストーリー水泳

萩野公介 王者復活へ確かな一歩

2020-12-04 午後 05:30

競泳の日本選手権 男子400m個人メドレーは、萩野公介選手が2大会ぶり7回目の優勝を果たし、力を取り戻しつつあることを印象づけました。

 

予選のレースから、すでにその兆しはありました。萩野選手にとって、およそ8か月ぶりとなる長水路で行われる男子400m個人メドレー。

 

前半から積極的な泳ぎで抜けだし、4分16秒75の全体1位のタイムをマークしました。休養を経て去年8月にレースに復帰して以降、もっとも速いタイムを久々の試合、しかも予選でたたき出し「いい泳ぎができた」と納得して決勝に進みました。

 

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競泳日本選手権第1日 萩野選手のバタフライ


予選からおよそ7時間後の決勝、入場口から姿をあらわした萩野選手は観客席のチームメートに小さく微笑み、スタート台に向かいました。課題としていた最初のバタフライは「足がきつかった」と思うような泳ぎではなく予選よりも遅いペースで3番手。

 

kyoe_hagino4.jpg競泳日本選手権第1日 萩野選手の背泳ぎ

 

続く背泳ぎは得意な泳ぎということもあってトップに浮上しますが、ペースは上がりきらず予選よりも0秒55遅れて折り返しました。


そして、後半。ここから「気持ちで勝つ」と2位以下の選手との差を広げ4分13秒32のタイムで2大会ぶり7回目の優勝を果たしました。


レース後は「自己ベストより遅いが勝てたこと、そしてある程度のタイムで泳げてうれしい」と自身が持つ日本記録まではまだ7秒以上差があることを踏まえた上で、一定の手応えを口にしました。

 

 

一時は「泳ぐのがつらい」とまで話し競技から距離を置いたリオデジャネイロオリンピックの金メダリストは「いまはレースで自分がどう泳ぐか、泳ぎたいかということだけを考えて泳ぐようにしている。まっすぐ前を向いて泳いでいきたい」と充実した表情で語り王者復活に向けて、確かな一歩を踏み出しました。

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安留 秀幸 記者

平成22年 NHK入局 北九州局からスポーツニュース部。競泳担当。メダルラッシュが期待される選手たちを追いかけて取材に邁進中。

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