ストーリー相撲

照ノ富士 大関復帰へ「ここからの3場所が大事」

2020-11-10 午後 04:30

11月場所2日目の結びの一番、大関経験者の照ノ富士が大関3場所目の朝乃山に三たび壁となって立ちはだかった。

 

左の上手をがっちりつかんだ照ノ富士は、力いっぱいの投げで朝乃山を土俵にひっくり返し“まだまだこんなものじゃない” “どうだ”と言わんばかりの力強い表情を見せた。

 

一方、朝乃山は、照ノ富士との初対戦から3連敗。肩を落としてうつむいたまま花道を引きあげていった。2人の姿は対照的だった。

 

7月場所13日目 朝乃山(右)を寄り切りで破った照ノ富士

 

照ノ富士が朝乃山と初めて顔を合わせたのは、ことし7月場所。優勝争いのトップで並んでいた13日目、新大関 朝乃山の左上手を切って寄り切りで完勝しこの場所の優勝につなげる大きな白星を挙げた。

 

秋場所3日目 照ノ富士(上)が朝乃山を上手投げで破る

 

2回目の対戦は秋場所の3日目、きょうと同じような豪快な上手投げで完勝した。春場所後に大関に昇進し、注目を集めてきた朝乃山と対戦するたびに、照ノ富士の底力と存在感が再認識されている。

 

11月場所2日目 照ノ富士(左)が上手投げで朝乃山を破る

 

両横綱が初日から休場した今場所は、正代の昇進もあって大関が3人となった。その大関を経験した照ノ富士は、今場所、3年ぶりに三役に復帰。2日目の取組後、インタビューで、はっきりと口にした。

 

照ノ富士「ここからの3場所が大事。元の位置に、とりあえず戻りたい。それには、一番、一番、集中してやらないと」

 

“元の位置”とは、もちろん大関への復帰だ。戻るためには「3場所連続で三役を務め、あわせて33勝以上」という求められる結果の目安がある。

 

11月場所2日目 朝乃山(右)を上手投げで破った照ノ富士

 

けがや病気で、大関から陥落し、一時は序二段にまで番付を下げながらも幕内に戻ってきた照ノ富士。

 

大関を経験した力士が幕下以下に番付を下げたのは、昭和以降で初めてのこと。ほとんどの力士が経験したことのないどん底からはい上がって成し遂げた7月場所の復活優勝に続き、“元の位置”への新たな奇跡の道のりが始まろうとしている。

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小野 慎吾 記者

平成28年NHK入局。岐阜局を経て、2019年8月からスポーツニュース部で格闘技(大相撲、ボクシングなど)を担当。前職はスポーツ紙記者。

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