ストーリーラグビー

リーチマイケル×上原浩治×中澤佑二 スペシャルクロストーク!

2020-10-30 午後 0:23

ラグビーワールドカップの熱狂から1年。主将をつとめたリーチマイケル選手の、大会後初めてとなるNHK生出演が10月25日のサンデースポーツで実現しました。

現役時代、野球とサッカーでそれぞれ日の丸を背負って戦った上原浩治さん、中澤佑二さんとスペシャルクロストークが実現!去年の熱狂、コロナ禍、そして次なる目標へ!熱く語り合いました。

 レジェンドたちの生クロストーク!

 

ラグビー日本代表を史上初のベストエイトに導いた、キャプテン・リーチマイケル選手。大会を終えてから1年。その心境やこれからの展望について、多くを明かすことはありませんでした。

それでも今回、番組からの出演オファーに応えてくれた大きな要因は。

 

「ふたりの方にいろいろ学べると思ったから。」

 

サンデースポーツのレギュラー解説、上原浩治さんと中澤佑二さんは野球とサッカーでそれぞれ世界と戦い輝かしい実績を残してきた「レジェンド」。ふたりとリーチ選手のどんな化学反応が起きるのか。「生」クロストークのスタートです。

 

*****

 

 

――リーチ選手、上原さん、中澤さん、ではクロストーク、よろしくお願いします!リーチ選手、ちょっと表情が硬いですが…。

 

リーチ:…大丈夫です(笑)。

 

 

――思う存分語ってください!上原さん、中澤さん、たっぷりお話を引き出してください。

 

上原:プレッシャー半端ないな(笑)

 

中澤:緊張が倍になりました。

 

――では最初だけ、番組からの質問をします。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年は試合がない状況が長く続きました。リーチ選手はその期間、どのような思いで過ごしてきたんでしょうか。

 

リーチ:僕にとって、実はこの期間はすごく「ありがたい時間」でもありました。しっかり体のメンテナンスができましたし、それに娘と奥さんと一緒に過ごすことができたので。この時間はすごく「ポジティブな時間」だと思って過ごしていましたね。

 

上原:去年のワールドカップはもう全国民が見た、と言うくらいの盛り上がりでしたけど、リーチさんにとってはどんなことを感じた大会でした?

 

 

リーチ:まずラグビーというスポーツで日本の社会に、大きなインパクトを与えることができたと思います。そして世界中からたくさんの方が日本に来てくれて、日本を体験して、いい思い出を持ってそれぞれの国に戻ってくれました。そのふたつが、僕にとってはすごく大きなことでしたね。

 

中澤:さっき「体のメンテナンス」とおっしゃってましたけど、ワールドカップを終えて手術もされたんですよね。やっぱりそれは3年後の次のワールドカップを見据えて、ということですか?

 

リーチ:そうですね。3年後にまた大きな大会が待っているので。今、日本のラグビー界にはいい選手がたくさん集まってきていて、日本代表になりたいという選手も増えています。自分も彼らに負けないように頑張りたいと思います。

 

上原:体のぶつかり合いのスポーツだからメンテナンスはすごく大事だと思うんですけど、1試合終わったあとの疲労度ってどんな感じなんですか?

 

リーチ:正直、ベッドから起き上がれないくらいです。体中あちこちが痛みますね。

 

上原:それはすごい…。僕ら野球は毎日のように試合があるから、野球をやっている人間からすると考えられない疲労度ってことですよね。

 

中澤:それだけ激しい試合をしたあとに、どのような体のケアをして次の試合に臨んでいるのか、個人的にはすごく聞きたかったんですよ。リーチさんはどうしているんですか?

 

リーチ:ラグビーは他のスポーツに比べたら比較的次の試合まで時間がたくさんあるので、一番のリカバリーは「寝ること」ですね。あとは体のあちこちにアイシングをして、練習でリカバリーメニューをして、プロテインを飲んで、ストレッチをして…。そうやって次の試合に向けて自然と体が整っていくような感じです。

日本代表として戦う思い

それぞれの競技で日本を代表する選手として活躍してきた3人。しかし決してエリート街道を歩んできたわけではありません。

中澤さんは高校卒業後、プロから声がかからずブラジルに武者修行に。Jリーグではテスト生からのスタートでした。

上原さんは高校時代は3年間控え選手ー。大学進学の際には1年浪人も経験しました。

そしてリーチ選手。15歳の時にラグビーが盛んな母国・ニュージーランドを離れて、留学生として来日。

そこから自らの力で、それぞれの競技で日本を代表する選手に上り詰めた3人。そうした共通点があることから、リーチ選手には上原さんと中澤さんに是非聞いてみたいことがありました。

 

*****

 

リーチ:おふたりは野球とサッカーの日本代表として、たくさん活躍をされましたよね。その中でどのような目的を持って活動していましたか。

 

上原:うーん、僕は本当に代表選手であるということに誇りを持っていましたね。プロ野球12球団を代表して、選ばれて大会に臨んでいるんだと。そしてとにかく「勝ちたい」という気持ち。そういう気持ちで頑張っていたつもりですね。

 

中澤:ぼくは最初プロになれるかもわからなくて、まず「サッカー選手になりたい」というところから始まりましたけど、それでもワールドカップに出て、海外の強いチームと戦って勝ちたいという強い気持ちはずっと持っていました。日本代表のあのユニフォームを着ることがものすごい夢だったんですよ。その夢をかなえたからこそ、そのユニフォームに恥じないプレーをしたいと思いました。他にも日本代表になりたい選手はたくさんいるので、その選手たちの分まで頑張らなきゃいけない。そういう思いは強かったですね。

 

上原:逆にリーチさんは?どういう思いを持って代表でプレーしていたんですか。

 

リーチ:個人的に大きな目標にしていたのは、日本ラグビーを海外からリスペクトされるものにしたいということです。そして日本人は強いんだ、世界のトップレベルと戦えるんだということを証明したい。その思いで一生懸命頑張ってきました。今、海外からの日本選手の評価、日本チームの評価はかなり上がってきていますが、「まだまだ」ですよ。次のワールドカップに向けて、またベストなチームを作っていきたいと思っています。

 

上原:次のワールドカップは3年後ですよね。その間にトップリーグの試合もありますし、国際試合もあると思いますけど、リーチさんはどんな気持ちで戦っていこうと思っていますか?

 

 

リーチ:もう一回「selfish(セルフィッシュ)」になることが必要かなと思っています。チームよりも「自分」にフォーカスするということですね。自分に今何が足りないのか。そこにフォーカスをあててプレーして、もう一度代表に選ばれる資格がある状態を、ゼロからつくり上げていく事が一番大事かなと思います。

憧れの存在であるために

リーチ:もうひとつ、お二人に聞きたいことがあるんですけど、日本ではずっと、野球選手とサッカー選手は子どもたちの憧れの存在ですよね。その憧れの存在であり続けるためには、何が一番大切だと思いますか。

 

 

上原:でも去年のワールドカップから、ラグビーをする子どもたちはすごく増えたと思うんですよ。

 

中澤:増えましたよね。公園でよく見かけますよ。ラグビーをしている子どもたち。

 

上原:そういうラグビーの状況を見ると、やっぱり試合で勝つこと、お客さんに感動を与えることは大事だなと思いますね。それがすなわち、子どもたちにリスペクトされることにつながるんじゃないかなと。自分が憧れの存在になるためには、まずはやっぱり結果を残さないといけない。

 

中澤:その通りですよね。あと僕はまず「名前と顔を覚えてもらいたい」と思っていましたね。そのために髪型をボンバーに変えましたから(笑)。

 

上原:なるほどね(笑)、そうだったんだ。

 

中澤:まずは風貌から入ろうと。ただ、そのあとはとにかくピッチ上のプレーで魅せること。それは心がけていましたね。

 

リーチ:やっぱり結果がすべてだと僕も思います。強くて結果を残しているチームの方が、ファンからしても応援したくなりますよね。そしてプレーを通して、試合を見ている人たちにいい「メッセージ」を与えることができれば、自然と憧れの存在になれるのかな。

リーチの譲れぬルーティーン

 

中澤:リーチさんの中で、絶対に欠かす事のできないルーティーンとか譲れないものって何かありますか?

 

リーチ:僕はそんなにたくさんルーティーンはないんですけど、ただ毎日必ず「ベッドメイキング」をする事は意識してやっています。

 

中澤:「ベッドメイキング」ですか?それは試合前とか特別な日に?

 

リーチ:特別な日だけではなくて、毎日どんな時でも「ベッドメイキング」をします。実は僕にとって、「ベッドメイキング」がいちばん「やるのが嫌な事」なんです(笑)。嫌なことをしっかりやり続ければ、一日がスムーズにいくと思っているんです。

 

上原:なるほどね。リーチさんも言ったとおり、毎日同じように過ごすという事は大事ですよね。僕もワールドシリーズだから特別なことをするとかはなかったな。大リーグはシーズン162試合ありましたけど、どの試合も同じように過ごしていたことが、その先のプレーオフやワールドシリーズにつながっていたと思うので。変えないという事は大事なことですよね。いつでも同じルーティーンでやることはすごい大事。まあでも、時には変化をすることも大事なんだよね。ちょっと矛盾しちゃいますけど。

競技の枠を超えて…

 

上原:ちなみにリーチさんは、ラグビー以外のほかの競技にも結構興味は持たれてるんですか?

 

リーチ:いろいろな競技に興味がありますね。たとえばバスケットボールはBリーグの試合は結構見ています。川崎ブレイブサンダースとアルバルク東京のファンなので。いろいろな競技の人としゃべるのも大好きです。

 

上原:じゃあ交友関係も結構あるんだ。

 

リーチ:東海大学の先輩や後輩が色々な競技にたくさんいるので、そういうつながりがあります。たまにインスタグラムやツイッターで連絡とっています。

 

上原:じゃあ野球は好きですか?

 

リーチ:もちろん好きですよ。一応グローブとバットは持っています。まだちゃんと野球をプレーはしたことはないですけど。

 

上原:キャッチボールはできますか?

 

リーチ:キャッチボールぐらいなら、できます。

 

上原:それならぜひ、始球式に出てほしいですね。あの桜のジャージを着て、ぜひ始球式を。これはプロの12球団、オファーするチャンスですよ!

 

中澤:あ、それサッカーもやりましょう!ぜひ、Jリーグでもキックオフセレモニー、よろしくお願いします!

日本ラグビー、再始動へ

15分弱の予定時間も終わりに近づき、最後にリーチ選手と日本ラグビーのこれからについて聞きました。

昨シーズン、新型コロナウイルスの影響のため途中で打ち切られたトップリーグは、来年1月にいよいよ新シーズンが開幕。そして6月には、日本代表対ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのテストマッチが予定されています。4年に一度、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの代表選手を集めた特別なチームとの対戦には、大きな注目が集まります。来たるシーズンへ、リーチ選手は力強く語りました。

 

*****

 

 

リーチ:まずはトップリーグに向けて、東芝ブレイブルーパスはしばらく優勝していないので、優勝を目指したいです。リーグを盛り上げられるように、いい準備をしていきたいですね。日本代表に関しては、6月のテストマッチは日本にとってすごく重要な、大きなチャンスだと思います。まずはその代表に自分が選ばれるように、トップリーグでのプレーを頑張りたいですね。そして次のワールドカップ。前回のイングランド大会、今回の日本大会を通して、日本ラグビーの可能性がどんどん広がっていきました。さらに自分たちの可能性を広げていくために、2023年大会は「優勝する」という覚悟を持って、頑張っていきたいと思います。

 

――ずっとお話を聞いていたいですが、お時間が来てしまいました。リーチさん、ありがとうございました!上原さん中澤さん、クロストークはいかがでしたか。

 

上原:いや、めっちゃ緊張しましたよ!リーチさんを初めて近くで見たら、本当に大きいんでね。もうプレッシャーがすごかった(笑)。

 

中澤:僕は手汗がやばいんですけど(笑)。リーチさんとお話しできて本当によかったです。

 

リーチ:ありがとうございました!

 

――みなさん、生クロストークどうもありがとうございました!

 

 

サタデースポーツ/サンデースポーツ

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