ストーリー野球

阪神 藤浪晋太郎投手 リリーフで新境地へ

2020-10-27 午前 10:30

プロ野球 阪神の26歳、藤浪晋太郎投手が新たな境地を切り開こうとしています。チーム内で新型コロナウイルスの感染が相次いだため、9月26日から中継ぎで登板。好投を続けてチームの勝利に貢献しています。(記録は10月22日現在)

新型コロナ影響でリリーフ

 

藤浪投手はことし7月に今シーズン初めて1軍に昇格。8月21日にはおよそ2年ぶりの勝利をあげました。しかし、その後は課題のコントロールに苦しみ、先発では1勝6敗と低迷。9月14日に2軍に降格しました。

ところが、藤浪投手が2軍で調整していた9月25日、チームに衝撃が走りました。選手、スタッフあわせて7人が新型コロナウイルスに感染して濃厚接触者も含めて5人の中継ぎ投手が1軍を離脱する緊急事態に見舞われました。藤浪投手は急きょ、1軍に昇格し、いきなり中継ぎを任されました。

8年目でプロ初ホールド

 

ルーキーだった7年前以来の中継ぎ登板となった藤浪投手。9月26日の1試合目は2イニングを投げて1失点で負け投手となりましたが、翌日は1回無失点と好投しました。3試合連続のリリーフとなった9月29日は、これまでよりも緊迫した3点リードの8回に登板。先頭バッターにフォアボールを出しましたが、力のあるストレートを軸に後続を打ち取り、プロ8年目で初ホールドをマークしました。

藤浪投手

死ぬほど緊張しました。先発の時と違ってほかの人の勝ちがかかった場面で投げることがこんなに緊張するとは思いませんでした。何とか無失点で抑えられてよかったです。

“リミッター”外れる

 

これをきっかけに藤浪投手はリリーフとして好投をみせます。10月1日の中日戦では、これまでの自己最速に並ぶ160キロを5回計測。13日の中日戦では161キロに球速を伸ばしました。さらに6日後のヤクルト戦では自己最速、そして、球団記録も更新する162キロをマークし、甲子園球場のファンをどよめかせました。このストレートを軸に10月6日以降、登板した試合では、8試合連続で無失点と好投し、ベンチの期待に応えています。

藤浪投手

先発と中継ぎで、力の加減の差はないですけど、短いイニングの方が、リミッターが外れる。意識していないが、自分の中で切り替わっていると思います。中継ぎはいまだに緊張しますけど、ちょっとずつ慣れてきました。

中継ぎを学びの場へ

大阪桐蔭高校のエースとして甲子園で春夏連覇を果たし、ルーキーイヤーからは3年連続でふた桁勝利をあげた藤浪投手。しかし、ここ数年、コントロールに苦しみ、思い通りにいかないピッチングが続いていました。矢野監督は中継ぎを「学びの場」として再起のきっかけをつかんでほしいと期待します。

 

矢野監督

短いイニングでみんなの思いを背負う中継ぎはめちゃくちゃしんどい。だからこそ学ぶことは技術面もメンタル面もある。この経験を積み重ねて成長することで、新たな藤浪が出てくるんじゃないかな。

 

藤浪投手

いい場面で投げさせてもらっているので自分のいい経験にしたいですし、チームの勝利にもつなげたい。

この記事を書いた人

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足立 隆門 記者

平成25年NHK入局。大阪府出身。
甲府局、山形局を経て、大阪局スポーツ。オリックス担当を経て阪神を担当。趣味は剣道(二刀流)。

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