ストーリー陸上

桐生祥秀選手 強さを印象づけた準決勝

2020-10-02 午後 03:43

陸上の日本選手権男子100メートル準決勝は、桐生祥秀選手のことしの成長と強さを印象づけるレースとなりました。

 

大会前から自信がみなぎっていた桐生選手。
10月1日の午後7時半から行われた準決勝ではスタート直後、前につんのめるような動きをみせ、出遅れてしまいました。
しかし、慌てることなく中盤以降に走りを立て直し、10秒27をマークしてこの組の1着でフィニッシュしました。

 

 

桐生選手はレース後、苦笑いのような表情を浮かべ、こう話しました。

桐生祥秀選手

「スタートでおもいっきりこけちゃったんで。あそこまでこけたスタートは久々だった。」

 

桐生選手は今シーズン、10秒0台のタイムを4回出すなど好調ですが、ことし最大の大会、日本選手権を前に、あえて大会を1つキャンセルしてこの1か月、スタートの修正に取り組んできました。具体的にはスタートの際に足を置く「スターティングブロック」の位置を変えるなど、「ベストな飛び出し」にこだわって試行錯誤を続けてきたのです。

 

 

 

大会前日の会見でも「スタートから飛び出していきたい」と意気込んでいましたが、準決勝のレースでまさかの失敗。
しかし、このミスが逆に桐生選手の強さを際立たせました。

 

同じ組で走った小池祐貴選手は、桐生選手と同じく9秒98の自己ベストを持つ実力者で、レース後半の強さを持っています。
桐生選手は前半遅れをとりながら、その小池選手に勝ちきったのです。

 

 

桐生祥秀選手

「スタートでこけたが、そこからかたくならずに、しっかり勝てたことは良かった。スタートからの流れがしっかりいけば優勝できると思う。自分を信じて走りたい。」

 

取り組んできたスタートをものにしたとき、日本選手権史上初の9秒台、さらにその先にあるオリンピック決勝の大舞台が見えてくる、そう思わせるような準決勝のレースでした。

この記事を書いた人

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小林 達記 記者

平成26年NHK入局。神戸局、大阪局を経て、スポーツニュース部。陸上担当。大学では野球部に所属。中学時代は陸上も経験。

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