ストーリー陸上

100mハードル 寺田明日香選手 特別な思いを胸に

2020-10-01 午後 04:57

陸上の日本選手権で10年ぶりの優勝を狙う女子100メートルハードルの日本記録保持者、寺田明日香選手。日本選手権では、10年前、20歳で3連覇を達成しましたが、けがなどの影響で一度は引退。

 

しかし、去年6年ぶりに復帰。ことしは特別な思いを胸に、優勝をめざしています。

 

去年、30歳を前に競技に復帰した寺田明日香選手。そのキャリアはひときわ異色です。陸上を引退したあとは、スピードを生かし一時、7人制ラグビーでオリンピックを目指しました。

 

 

しかし、別の競技に触れたことで陸上への思いがふたたび高まり、去年復帰。

するといきなり日本選手初となる12秒台の記録をマークしました。

 

 

寺田選手、実はひとり娘を持つ母でもあります。引退した翌年に生まれた長女の果緒ちゃん、6歳です。

 

 

志半ばで一度は離れた陸上に再び向き合い始めたのは、物心ついた娘に、前向きにチャレンジする母親の姿を見て欲しいと考えたからです。

 

寺田選手

目標とか夢があって、そこに向かってやっていく姿を見てほしかったし、近くで感じてほしかったし頑張っていくことがそこにつながるんだよってことも自分の体で表現したかった。

 

しかし、オリンピックとともに、ことしの目標にしていた日本選手権も延期に。練習も積むことが出来ない中、モチベーションを保てない日が続きました。

そうした中、ステイホームで娘と過ごした時間が転機になりました。

 

 

それまで自転車に乗れなかった果緒ちゃん。挑戦を続ける姿が力を与えてくれました。

 

寺田選手

ずっと怖い怖いって言って(自転車に)チャレンジしようとしなかったので、あっという間に乗れるようになって何かを乗り越えていくみたいなところを見るのは、私も頑張らなきゃいけないなと思うので、すごく力をもらっています。

 

娘との貴重な時間を過ごしたことで、競技への思いをさらに強くした寺田選手。自分ももっと成長したいと、6月に練習を再開しました。

そして8月。練習再開後、果緒ちゃんの前で走る初めてのレースです。

 

8/29 女子100メートル障害決勝

 

好記録を出しながらも終盤で競り負け、2位に終わりました。

娘のため、そして自分のために。今後成し遂げたいものは…。

 

寺田選手

日本選手権に関しては、果緒は私にもっとプレッシャーをかけてくると思うので、近くで受けるプレッシャーに打ち勝ちながら金メダルを渡せるように頑張りたいと思います。

 

日本選手権は入場に制限があるため、果緒ちゃんはテレビで応援するということです。寺田選手は「ママいい走りだったね」と言ってもらえるように頑張りたいと話していました。

女子100メートルハードルは10月2日に予選と準決勝、3日に決勝が行われます。

この記事を書いた人

画像alt入ります

渡邉 光里 ディレクター

NHKスポーツ情報番組部ディレクター 平成26年入局
新潟局、社会番組部(おはよう日本)を経て、令和元年から現所属。野球・陸上などを担当。小学2年生から高校まで、男子選手に交じって野球に打ち込む。大学ではラクロス部に所属し、W杯に出場。

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!