ストーリー野球

阪神 大山悠輔選手 球団34年ぶり本塁打王へ

2020-09-30 午後 04:21

プロ野球12球団の担当記者がチームを引っ張る役割を担う選手の思いに迫るシリーズ。

 

12回目は阪神の大山悠輔選手です。

 

今シーズン、才能を開花させた期待の4年目が球団として34年ぶりとなるホームラン王を目指します。

記録狙えるホームラン数

9月27日現在、大山選手のホームラン数はリーグ2位の21本、打点もチームトップの58と主軸として大きな活躍を見せています。

 

9/18 中日戦 6回大山が左越えに満塁本塁打を打つ

 

なかでもホームラン数は自己最多だった去年の14本をすでに超えていて、このままのペースでいけば、シーズン30本に到達する勢いです。

 

阪神で30本以上のホームランを打ったのは、ブラゼルさん以来、10年ぶり。球団生え抜きの選手に限ると、日本一に輝いた昭和60年の掛布雅之さんと岡田彰布さん以来、実に35年ぶりとなります。

 

また、ホームラン王になれば、阪神ではバースさん以来、34年ぶりの快挙となります。

大山選手

ホームランはチームに流れを持ってくることができるので、1本でも多く打つことを目標にしていますし、レベルアップしていきたいといつも思っています。

量産のカギは右打ち

今シーズン、大山選手がホームランを量産している要因の1つがライト方向へのホームランが増えたことです。

 

去年までの3年間はレフト方向へのホームランがおよそ80%を占め、ライト方向へのホームランはおよそ12%にとどまっていました。

 

大山選手と矢野監督

 

ところが、ことしの春のキャンプで矢野監督から広角に打つために、ボールを引きつけて打つようアドバイスを受け、重点的に練習に励んだ結果、今シーズン、ライト方向へのホームランはおよそ24%と以前の2倍になり、ホームラン数も飛躍的に増えました。

 

9月に打ったプロ初の満塁ホームランもライトスタンドへの一打でした。

大山選手

日々、取り組んでいることが、いいスイングにつながっていますし、それが右方向への打球につながっていると思う。

悔しい思いも切り替えて

しかし、入団してからこれまでの3年間は決して順風満帆とは言えませんでした。持ち前の長打力を評価され、1年目からいきなり4番に座るなど、将来のチームの柱と期待されてきた大山選手。

 

人気球団のプレッシャーの中、結果が出ず、先発メンバーから外れることもありました。「悔しい思いもあった」と言いますが、すぐに気持ちを切り替えて、翌日の試合に臨むことで不調を引きずらないよう心がけてきたと言います。

 

大山選手

きのうの分を取りかえすというよりも、きのうはきのう、きょうはきょう。きのうの反省をしっかりして、気持ちを新たに臨んでいます。対戦相手だけでなく自分自身に勝っていきたい。

 

心身ともに成長を遂げる期待の若虎が球団の歴史にその名を刻むことができるのか、注目が集まります。

 

この記事を書いた人

画像alt入ります

足立 隆門 記者

平成25年NHK入局。大阪府出身。
甲府局、山形局を経て、大阪局スポーツ。オリックス担当を経て阪神を担当。趣味は剣道(二刀流)。

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!