ストーリーパラスポーツ

車いす陸上・世界記録保持者 佐藤友祈 勝負強さの2つの秘けつ

2019-03-18 午後 04:04

※佐藤選手は放送後の1月、800mと5000mの世界新記録も出しました(2019年3月18日現在)

 

佐藤友祈選手は、車いす陸上の400mと1500mの世界記録保持者であり、東京パラリンピックでも金メダルが期待される日本のエースです。両下肢と左上肢にまひがあり、握力も2キロほど。車いす選手のなかでも上から2番目に障害が重い「T52」というクラスに属しています。

 
 

持ち味は、中盤からの伸びのある走り。2018年の10月に開催されたアジアパラ競技大会でも、後半からグイグイ飛ばし独走し、見事2つの金メダルを獲得しました。

そんな佐藤選手には、勝負を左右する「2つの秘けつ」があります。

まずは「減量」。きっかけは、リオパラリンピックで、最大のライバルである、アメリカのレイモンド・マーティン選手に負け、銀メダルに終わったことでした。

 

 

 

当時、佐藤選手とマーティン選手の体重差はなんと36キロ。車いすレースでは、体重が軽い方がスピードにのりやすく、スタートでも風の影響を受けにくいとされています。

ただし、速度が乗ったあとのキープ力が多少必要なため、体重を落としすぎてしまうと、かえって失速してしまうことも。現在は、本当に自分に合った体重を探りながら調整しているそうです。


さらに、もう一つの秘けつが「脱力スタート」。佐藤選手は握力がないため、スタートをするときに思いきり全力を出すと手首を痛めてしまったり、速度を乗せられなかったりするのです。最初は脱力して5こぎ目までをゆっくりスタートすることによって、余力を使って後半どんどん速度を伸ばしていけるようになりました。


リオパラリンピックから1年。2017年7月、ロンドンで開かれた世界パラ陸上の1500m決勝では、再びライバルのマーティン選手に挑みました。マーティン選手は序盤から加速し、一気にトップに。佐藤選手は、敢えて全力でこがない脱力スタートから徐々にスピードに乗り、レース後半1000mの辺りで勝負をかけ、マーティン選手を抜き去りトップにたちました。その展開を動画にまとめました。

 

 

体が軽くなったことで、最後までスピードをキープ。マーティン選手に1秒以上の差をつけて、見事優勝しました。

東京パラリンピックに向けて佐藤選手が掲げた目標は、車いすレース400mと1500mの2種目で世界記録を更新すること。「自国開催のパラリンピックで金メダルを獲得し、日本国歌を斉唱できたら」と抱負を語っています。

 

※この記事は以下の番組から作成しています。
2019年1月8日放送 ハートネットTV  めざせ!パラマニア「陸上編」
内容は放送時のものとなります。

 

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