特集 とび箱が上手くなりたい!開脚とび・かかえこみとびのコツは?

小学校の体育の授業でおなじみの「とび箱」。自分の身長よりも高いとび箱を軽々ととび越えてクラスの注目を集める子もいる一方、いつも箱の上でお尻をついてしまう、とぶのが怖くて踏切板で止まってしまう…と上手にとべずに悩む子も多いようです。
体育の苦手を克服し、"できる"ようにする番組「はりきり体育ノ介」から、とび箱の基本ともいえるふみ切りのポイントや、基本技である「開脚とび」、「かかえこみとび」(閉脚とび)を上手にとぶコツを紹介します!
教えてくれるのはこの方!
2004年のアテネオリンピックに出場し、体操の男子団体種目で金メダルを獲得した冨田洋之(とみた ひろゆき)さんです。
まずは基本のふみ切りをチェック!
とび箱が上手にとべない原因は、とぶ前のふみ切りに問題がある場合も。まずは基本となるふみ切りのポイントをチェックしていきましょう。
ふみ切りのポイントは何といっても“いきおい”!助走からいきおいよく片足でふみ切り、つま先で“バーン”と大きな音が出るくらいいきおいよく踏切板をけります。
このとき、ふみ切りから踏切板をけるまでの距離が短くならないよう注意!ふみ切りが弱いので、いきおいが足りなくなってしまいます。
「開脚とび」は手をつく位置がカギ!
では次に、「開脚とび」を上手にとぶコツを見ていきましょう。
まずいきおいよく踏切板をけったら、それと同時に腕を前に出すことを意識しましょう。
そしてそのままとび箱の奥(おく)のほうに手をつきます。上の写真のように、手をつく位置が手前になりすぎないのがポイントです。
またこのとき、“パーン”と大きな音が出るくらいしっかりと手をつくことも意識しましょう。
「かかえこみとび」はしっかり押して膝をすばやく引きつける!
「開脚とび」の基本動作がマスターできたら、「かかえこみとび」(閉脚とび)をとぶことだって夢じゃありません!
実は「かかえこみとび」でも、ふみ切りから手をつくまでは「開脚とび」と一緒!
ポイントは、いきおいよくふみ切って手をとび箱の奥についたら、手でとび箱を押しながらすばやく膝を胸に引きつけること。
上の写真のように手をつく位置が手前すぎたり、手でしっかりとび箱を押せていなかったりすると、足がとび箱にひっかかってしまいます。今回解説してくれた冨田さんは、「踏切板を強くけって、手でとび箱をしっかり押すことが大切」だとアドバイスしています。
今回紹介したポイントを意識しながら練習すれば、「開脚とび」と「かかえこみとび」、どちらの技もすぐにとべるようになるはず!はじめはとび箱の上に乗ってしまってもOK!ふみ切りや手のつく位置をひとつひとつ確認しながら、楽しく練習に励んでみてくださいね!
小学校体育実技の「できるポイント」「できないポイント」をわかりやすく紹介!