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特集 混戦の九州場所 優勝争いは? ~玉ノ井親方の目~|推し相撲番外

相撲 2023年11月21日(火) 午後11:30

1年納めの九州場所、中盤戦が終わって、優勝争いは誰が抜け出すか分からない混戦となっています。今場所の「親方の目」は、元大関・栃東の玉ノ井親方。ことし最後の本場所を制するのは誰なのか。激戦必至の終盤戦に向けて展望を聞きました。

 

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混戦の九州場所

九州場所は10日目を終えました。すでに勝ちっぱなしも1敗もいません。

 

 

トップは2敗の大関・霧島、関脇・琴ノ若、そして平幕の熱海富士と一山本4人

さらに3敗まで含めると、なんと10人がひしめき合っています。この中から誰が抜け出すのか、予想が非常に難しい場所になってきたと玉ノ井親方は言います。

玉ノ井親方

今の時点では誰がいいっていうのは正直分からない。混戦になっているのは間違いないけど、ここまでの混戦になるのは誰も予想してないと思う。せいぜいちょっと荒れるんじゃないかっていうくらいだったのでは。こうなってくると終盤戦を見てみないと分からない。

 

大関陣への期待

それでも、混戦の中で軸になってくるのはやはり大関・関脇陣になるのではないかと指摘します。

 

初日の協会ご挨拶 前列に3大関が並ぶ

大関陣の3人は序盤戦は好調でしたが、中盤戦までを終えて霧島が2敗、2場所連続優勝を目指す貴景勝と初日から5連勝と好スタートを切った豊昇龍がともに3敗まで星を落としました。それでも終盤戦、それぞれの持ち味を出していくことで、3人全員に優勝のチャンスがあると分析しています。

玉ノ井親方

霧島は相手によって形を変えている。序盤は力強さがあったけど、まわしを取る相撲が取れているので、相手の中に入っていくことができれば安定感がついてくるのではないか。貴景勝は3敗したけど、できるかぎりのことはやっているように見える。本来の突き押しの威力はないのかもしれないが、相手に圧力が伝わってるからこそはたきでも勝つことがができる。豊昇龍はきょうの勝ち方なんか狙いどおりだったんじゃないか。冷静だと思う。

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関脇・琴ノ若の勢い

玉ノ井親方は大関と並んで関脇陣もやはり力はあるといいます。

 

9日目 大関・豊昇龍を破る

中でも注目は2敗でトップにならぶ琴ノ若。9日目には大関・豊昇龍を破りました。

 

10日目 豪ノ山を寄せ付けず

きょうは大関2人を破った豪ノ山に対し、立ち合いではやや押し込まれたものの、そこから左の上手を取って、一気に自分に有利な体勢に持ち込み、最後は上手投げで冷静に勝利しました。

 

 

ことしの6場所すべてで勝ち越しを決めているという安定感もあり、終盤戦に向けてはしっかりと攻める意識を持っていけるかが重要になってくると言います。

玉ノ井親方

きょうは落ち着いた相撲内容だった。慌てるような相撲じゃなかったし、自分の形になって勝っている。今後は自分の形になって攻められるか。まわしを取りたいだろうから、相手より一歩早く攻めたいところ。

 

先場所に続き熱海富士が台風の目に

上位の役力士を脅かす存在になりうると名前が挙がったのが、先場所最後まで優勝争いを引っ張った熱海富士です。

 

10日目 湘南乃海に勝った熱海富士

やはり2敗でトップに並んでいて、2場所続けて台風の目になりつつあります。

前に出る意識が高いことが結果につながっていて、勝ち越しも決めたことでさらに勢いに乗るのではないかとしています。

玉ノ井親方

いいときも悪いときも自分なりに考えて相撲を取っているだろうし、きょう勝ち越してほっとしてるところもあるでしょう。前に出れているし、攻めて勝つっていうのが一番流れがよくなる。熱海富士とやるときは、負けられない思いもあって上の方がやりにくいだろうから、思い切りいけばいい。

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抜け出すのは誰か... 勝負は千秋楽まで

現時点での優勝予想は難しくなっていますが、それは今場所が盛り上がっていることの裏返しだと玉ノ井親方は言います。

 

 

それぞれの力士が持ち味を出すことでファンの期待に応え、ことし最後の本場所を盛り上げる相撲への大きな期待を込めて、こう結んでくれました。

玉ノ井親方

それぞれの力士がそれぞれの相撲を取れている場所だと思うが、千秋楽までどう進んでいくかは分からない。このあとは上位のつぶし合いもあるし、優勝ラインは12勝か、下手したら11勝になるかもしれない。12勝の方がいいけど、11勝でもそれだけ見どころがあるということで盛り上がると思う。誰しもが期待に応えるような相撲を取っているので、あとは誰が抜け出していくかが注目だ。

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この記事を書いた人

松井 嚴一郎 記者

松井 嚴一郎 記者

平成29年入局
6年間の宮崎生活を経て令和5年夏からスポーツニュース部で大相撲など格闘技を担当。
新弟子として頑張ります。

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