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ダウン取っても勝てない!?奥深いオリンピックボクシング

2020-04-10 午前 09:00

ボクシングは1対1でパンチを撃ち合い勝敗を競う格闘技。その歴史はとても古く、古代エジプトで試合が行われていた記録もあるんだとか!

 

一見シンプルに見える競技ですが、実は一瞬のかけひきによる奥深〜〜い心理戦でもあるのです!

缶ビールを手にして戦う!?ボクシング用具の豆知識

 

近代ボクシングは19世紀イギリスに誕生。当時、殴り合いのかけ試合から発展し、グローブの原型やラウンド制の導入など、今につながるルールができました。

 

そして現在のグローブがこちら。

 

 

選手全員が同じグローブを装着しているように見えますが、実は階級によって重さが違うんです。

 

 

グローブのサイズは大きさではなく、重さによって分けられ、このサイズに使われる単位を「オンス」と言います。オリンピックの男子ボクシングの階級は8つあり、69kg級以上の選手は12オンスを使用。

 

 

この12オンス、ざっくり言うと350mlのビール缶を両手に持って戦っているのと同じくらいけっこう重い…!

 

グローブの中は、拳の保護のためにバンテージと言われる布をぐるぐると巻いた状態。バンテージの長さは決められており、2.5m4.5m

 

 

ちなみに、アマチュアボクシングと言えばヘッドギアを付けるイメージがありますよね。

 

 

しかし、2016年のリオオリンピックから男子の試合では着用しなくなっています。これは国際ボクシング協会が「着けないほうが脳震とうを起こす可能性が低い」と判断したためだそう。

 

 

そういえば、選手たちが戦うこちらの会場。四角いのに“リング”と呼ばれるのは、なんだか奇妙に思いませんか?

 

 

これには諸説ありますが、その昔、ボクサーを囲む観客の様子が、輪のようだったからリングになったという説が有力です。

 

後にロープを張るために正方形になりましたが、名前はそのまま残ったとか!

ただパンチするだけじゃダメ!?ボクシングの勝敗の決め手

 

オリンピックでのボクシングの試合は、1ラウンド3分間を3回行います。

 

試合時間は計9分間と短く、KOを見られることは少ないですが、高い「攻防一体」の技術が見どころ。

 

リングサイドにいる5人のジャッジが、ラウンドごとにどちらが勝っていたかをそれぞれ判断します。

 

 

判断の基準は、体重の乗ったパンチの数。質の高いパンチが求められます。

 

 

体重が乗っていない、へなちょこパンチや、ガードの上からのパンチは有効打に入らないのはもちろんのこと、例えダウンを1回取ったとしても、良いパンチを数多く当てていなければ意味がないのです。

 

ちなみに、アマチュアボクシングではヒゲ禁止。

 

 

これは相手に組み付くクリンチなどの技で、相手の目にひげが入ってしまうと危ないためです。

相手を翻弄する!構えひとつで変わる戦略とは?

ボクシングの試合は短時間で勝敗が決まるので、選手たちは実力を最大限に発揮できるよう、工夫をこらしています。

 

例えばプレースタイル。

 

 

ボクシングのプレースタイルは大きく分けて2種類。1つは接近戦、相手の懐に入ってパンチを繰り出すことを得意とする、インファイター。相手との距離が近い分、パンチ力があるため、一発で試合の流れを変えることも。

 

 

もう1つが、相手との距離をとって戦うアウトボクサー。アウトボクサーは細かいジャブを出しながら相手との距離を測ったり、インファイターの選手を懐に入れさせないようにする戦略を取ります。

 

また、プレースタイル以外に構え方にも種類があります。

 

 

それが右利きのオーソドックスと、左利きのサウスポー。この構え方を試合中に変える技を「スイッチ」と言い、左右反対になることで相手との距離感が変わったように感じるため、相手をかく乱できるんです!

 

 

このように、選手たちはさまざまな技を駆使しながら相手の隙を狙っていきます。ボクシングは、攻防一体の戦いを一瞬のうちに繰り広げる、高度なテクニックを必要とする競技なんです!

 

勝敗を左右するその瞬間を見逃さないように、選手たちの動きに注目してみてくださいね!

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