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特集 トライアスロン日本選手権 お台場での熱戦を谷真海が現地取材!

その他のスポーツ 2023年11月20日(月) 午後0:00

気温15度、雨も降りしきる過酷な環境の中、トライアスロン日本選手権がことしもお台場で開催されました。鉄人たちの熱戦を東京パラリンピック・トライアスロン代表の谷真海さんが現地取材。谷さんのリポートに加え、スタジオから豊原キャスターの生実況を交えてトライアスロンの魅力を伝えていただきました。(サンデースポーツ 2023年10月15日放送)

 

谷さん(VTR)

「冷たい雨が降っていて、選手としてはだいぶ過酷な環境だと思います。経験や実力が試される試合かなと思いますね」

豊原キャスター:さあ、ではレースの模様を解説・谷真海さん、実況・豊原でお伝えしてまいります。谷さん、よろしくお願いします。

 

谷さん:よろしくお願いします。

 

豊原キャスター:男女のトップ選手、およそ100人が参加した今大会。谷さんの注目は東京オリンピック代表の高橋侑子選手ですね。

 

 

谷さん:そうです。高橋選手はヨーロッパを拠点に練習を重ねているのですが、先月のアジア大会も制した実力者です。スタート前も非常にリラックスした表情で自信を感じますよね。

 

豊原キャスター:最初の種目はスイム。1.5キロのスイムが始まりました。谷さん、スイムのポイントはどんなところですか?

 

 

谷さん:まずは第1集団に入ることですね。流れに乗ることによって体力を少し温存しながらスピードを出すことができるので。

 

豊原キャスター:ピラミッド型に選手たちは泳いでいくと。

 

谷さん:きょうの試合はそうじゃなかったんですよね。前の選手の後ろを泳ぐと、少し省エネできるんですけれども。

 

 

豊原キャスター:その中でセオリーを無視して、1人抜け出しているのが高橋です。

 

谷さん(VTR)

「1人で抜け出ていますね。これは先行逃げ切りを狙っていますね。ものすごい、気合い入っています。珍しい。がんば!」

 

 

豊原キャスター:トップで高橋が帰ってきました。スイムを終え、2位との差は36秒です。続いての種目はバイクで40キロをこいでいきます。ここでもリードを保つことができるのでしょうか。2位以下の集団は高橋の背中を追っていきます。しかし高橋選手は周回を重ねるごとに、リードを広げていきます。

 

 

谷さん:本当にすごかったですね。1人で単独走をすると空気抵抗をもろに1人で受けてしまって、足をいっぱい使ってしまうんですよね。それで体力の温存ができないと厳しいレースになることもあるのですが、今日は力強い走りでした。雨もあったので、集団で走って転倒に巻き込まれるというリスクも避けることができたかなと思います。

 

豊原キャスター:高橋はこのバイクで一気に2位との差を3分以上に広げます。そしてここからランへと移っていきますが、重要なのが“トランジション”と呼ばれる切り替えのタイムです。見ていきましょう。

自転車を置いて、靴を履きます。走り出すまでのタイムはさあ、どのくらいでしょうか。

 

 

豊原キャスター:  9秒87!

 

中川キャスター:えっ!10秒かからないんですか?

 

谷さん:これはかなり速いタイムですが、本人は「今日はちょっと失敗しちゃった」と言っていました。

 

豊原キャスター:そして2位集団が今入ってきました。タイムはどうでしょうか…。8秒、9秒、10秒…とさっきのタイムを超えてしまいましたね。

 

 

谷さん:トランジションは第4の種目といわれるほど重要なポイントなんです。ふだんからイメージトレーニングをしておくことが大事です。本番は焦ってしまうので。

 

谷さん(VTR)

「(高橋選手)いいリズムで走っていますね」

豊原キャスター:ランでも後続を寄せつけない走りを見せる高橋です。

 

谷さん:笑顔を見せて、余裕すら感じますね。

 

 

豊原キャスター:快調にリードを広げる高橋。そしてゴール前、最後の直線に入ってきました。

 

谷さん:勝利を確信してハイタッチ。この瞬間は選手にとって本当に充実感を感じられる最高の瞬間です。

 

 

豊原キャスター:圧倒的な強さを見せました、高橋。4年ぶり3回目の優勝です。

 

谷さん(VTR)

「お疲れ様でした。圧勝でしたね」

 

高橋選手(VTR)

「雨のコンディションだったんですけど、その中でも本当にたくさんの方が応援して下さって。すごくうれしかったですし、楽しかったです。(国内の)後輩の選手たちと一緒にレースする機会がなかなかないので、こういったところで何か見せられたらいいなと思っていたので。それができたのならよかったです」

 

谷さん(VTR)

「貫禄を見せつけた感じですね」

 

高橋選手(VTR)

「ありがとうございます」

 

豊原キャスター:一方の男子は、東京オリンピック代表のニナー賢治が2位に2分以上の差をつけてこちらも圧勝。3年ぶり2回目の優勝を果たしました。

 

 

中川キャスター:高橋選手、最後はみなさんとハイタッチもして、笑顔でよかったですね。

 

谷さん:トライアスロンは日本選手がオリンピックでメダルを獲得したことが今までないんですね。高橋選手がパリオリンピックの有力候補になると思いますが、過去には世界のトップ選手が集まる国際大会で4位に入ったこともある実力者なので、パリでは日本初のメダルをつかみ取ってほしいですし、その力がついてきたなと感じるレースでした。

 

豊原キャスター:パラトライアスロンの選手と一緒にやることは?

 

谷さん:オリパラでは一緒に国際大会のレースをすることが多いので、パラトライアスロンの選手ともご一緒することが多いです。(高橋選手は)普段はすごくおっとりしていて、穏やかで優しそうなイメージですけど、秘めているものはすごいですね。

 

中川キャスター:谷さんも近くで見ていてやりたいなとか、そういう気持ちには?

 

谷さん:ちょっと思いましたけど、冷たい雨は寒いなって。(笑)

 

豊原キャスター:過酷な競技ですからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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