ストーリーラグビー

メイっぱいラグビー その16 レフェリー

2019-08-13 午後 11:21

ラグビーワールドカップを目いっぱい楽しむ情報を伝えるシリーズ。今回のテーマは。激しいプレーを間近で裁く「レフェリー」。教えてくれるのは日本唯一のプロレフェリーとして、ワールドカップでもピッチに立つ久保修平さんです。

レフェリーだってトレーニング!

37歳の久保さんは元ラガーマン。大学卒業後に教員とレフェリーの「二足のわらじ」生活をはじめ、より高みを目指したいと5年前にプロレフェリーに転向しました。

 

 

「正しい判定をするため、私たちも選手と同じくらい頭と体を使っています。」

 

選手と同じように、80分間グラウンドを走り続けるレフェリーには体力も重要。現在、週4日のトレーニングを欠かさないといいます。

 

ポジショニングが大事!

レフェリーにとって特に重要な仕事。それはタックルのあとのボール争奪戦、「ブレイクダウン」の正しい判定です。

 

「1試合の中で一番多いプレーなので、そこをどれだけ正しく判定できるかというのは大事なことです。」

 

1試合で100回は起きるというブレイクダウン。両チームの選手が密集し激しくボールを奪い合う中で、時に「ノットリリースザボール」や「ノットロールアウェイ」などの反則が生まれてしまいます。常に正しく判定するために。必要なのは「近すぎず遠すぎないポジショニング」だと言います。

 

 

「1つだけのブレイクダウンを見るのであれば、そこだけを考えて近い場所にポジショニングしてもいいんでしょうけど、実際の試合ではすぐにその次のブレイクダウンも起こりうる。ボールとプレーの全体像が見える場所にポジションをとる。そういう動きがレフェリーのポジショニングには求められます。」

反則を未然に防ぐ

 

正しい判定を行うこと。しかし、レフェリングはそれが全てではないと久保さんは言います。

 

 

「反則が多くなると、それだけプレーが止まってしまう。反則を取られた方はフラストレーションもたまります。反則にならないように声をかけるというのは、レフェリーとして大事な要素になります。」

 

選手に声をかけて、反則を未然に防ぐ。

4年前の南アフリカ戦でも印象的な場面がありました。この試合を担当していたのは、ジェローム・ガルセスさん。W杯準決勝の主審も務めた世界的なレフェリーです。

 

 

試合終盤、日本が逆転を目指した最後の攻撃の場面。日本が連続攻撃で何度もラックが形成され、南アフリカの選手がボールを奪いに来た場面。レフェリーのガルセスさん選手たちに叫びました。

 

「No! No over the ruck! (ラックの上からはだめだ!)」

 

ラックが形成されたあとに手でボールを捕りに行くのは反則。南アフリカの選手がその反則を犯さないように、それを予防する声がけでした。

その後、両チームともに反則がないまま日本の連続攻撃は続き、最後に日本は逆転トライを奪ったのです。

 

 

「名勝負の陰に名レフェリーあり」。ワールドカップでは選手と試合を作るレフェリーにも注目です。

 

                   

 

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副島 萌生 キャスター

NHKサンデースポーツキャスター
放送部だった高校時代に春のセンバツの開会式閉会式の司会を担当

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