ストーリー相撲

復活優勝!照ノ富士がリモートで語る!

2020-08-05 午後 05:21

新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中で行われた大相撲7月場所。横綱・白鵬、鶴竜、大関・貴景勝が休場し、千秋楽に4人の力士に優勝の可能性が残る混戦模様となった場所を制したのは、前頭17枚目の照ノ富士でした。ケガや病気で序二段まで番付を下げていた元大関の復活優勝。千秋楽の夜のサンデースポーツ2020では、「前例のない場所」で「前例のない優勝」を果たした照ノ富士関に、リモートで喜びの声を語ってもらいました。

大混戦の千秋楽、制したのは照ノ富士!

7月場所千秋楽。優勝の可能性を残していたのは、2敗の照ノ富士、3敗の大関・朝乃山、関脇・正代、関脇・御嶽海。照ノ富士は御嶽海との一番で勝てば優勝決定。負ければ優勝決定巴戦に持ち込まれるという状況で土俵に上がりました。

照ノ富士
「これまでいろんなことがあった。一生懸命やったらいいことがある。笑える日が来ると信じて、今までやってきたことを信じて、もう全力でぶつかっていくだけと思っていました。」

 

 

立ち合いから激しくぶつかる両者。しかし照ノ富士は両上手を引くと一気に前に出て寄り切り!見事自力で5年ぶり2度目の優勝を決めました。

その後の優勝インタビュー。国技館の万雷の拍手を受けても冷静さを保ちながら、心の内を明かしました。

 

照ノ富士
「笑える日が来て、うれしいです。」

大一番も焦らず取った

 

13勝2敗で場所を制した照ノ富士関。右四つに組んで豪快に攻める、かつての強い照ノ富士が帰ってきたと言われるような相撲を見せた十五日間でした。混戦になった優勝争いの中で、いつから優勝を意識したのか尋ねました。

 

照ノ富士
「そんなに優勝は意識してなかったんです。一日一番の気持ちで一生懸命やっていればいい結果が出るかなと。とりあえず場所前は、ふた桁勝ったら三賞は取れるかなと思っていたので、それを目指してやってきました。」

 

重圧のかかる大一番で、相手に相撲をさせずに下した照ノ富士。周囲の盛り上がりをよそに、自分の中では落ち着きを失うことはなかったと言います。

 

照ノ富士
「そんなに焦ることはなかったですね。まあそんな緊張はあまりしないタイプなんで。」

 

 

照ノ富士の頭にあったのは、前日に正代に敗れた相撲。上手を取りに行って空いた脇を刺されもろ差しを許し相手の得意な形で敗れました。この日の相手の御嶽海も立ち合いから両腕を刺そうと狙ってきます。

 

照ノ富士
「昨日の失敗をやらないようにと考えていました。昨日は両腕刺されちゃったのでね。今日は右は固めて、左上手を取って前に出る。それしか考えていなかったですね。左上手でまわしを取れば、僕は落ち着きますから。」


その言葉通り、左上手をとってからは一気の相撲で御嶽海を圧倒し、優勝をつかみ取ったのです。

 

激動の5年間 支えた親方の言葉

平成27年夏場所以来2回目の優勝を果たした照ノ富士。ここまでの歩みは波乱に満ちたものでした。5年前、歴代3位の速さで初優勝を果たし、三役経験わずか2場所で大関に昇進した照ノ富士。将来の横綱候補として大きな期待を集めました。

 

 

しかしその後。膝のけがや持病の糖尿病の影響で2年間務めた大関から陥落。さらに両膝を手術し5場所連続の休場。番付は序二段にまで下がりました。

 

 

照ノ富士
「正直、大関から落ちた瞬間にもうやめたいと思ってましたね。序二段まで落ちて、相撲を取るやるせなさはありました。やっぱり自分は大関だったし、大関と若い衆は生活の面でも周りの面でも全然違いますからね。俺は横綱に近いと呼ばれてたんですけど、この番付でプライドを捨てて相撲を取れるのかっていうのは心配でしたね。」

 

そのつらい状況の照ノ富士を支えたのは、師匠の伊勢ケ浜親方でした。親方自身も現役時代に病気を経験。照ノ富士に「辞めるか辞めないかを決めるのは、病気を治してからだ」と言葉をかけたと言います。

 

 

照ノ富士
「親方のことばの影響は大きかったですね。一番自分の事をわかってくれて、もう1回やれるんだと自分のことを起こしてくれたなので。」

 

時に厳しく、時に優しく声をかける親方に支えられた照ノ富士は、復活を諦めませんでした。地道にリハビリを重ね、およそ1年ぶりに本場所に復帰。持ち前の力強い四つ相撲で7場所連続勝ち越しで着実に番付を上げます。そして今場所幕内へ復活し、優勝。まさに「V字回復」ともいえる復活劇でした。きょう、復活の優勝を決めたあと、審判部長として優勝旗を照ノ富士に渡した師匠の伊勢ケ浜親方。照ノ富士にこう言葉をかけたと言います。

 

「本当におめでとう。ここまでやれるとは思わなかったよ。」

 

ケガとは付き合っていく

復活優勝を果たしたとはいえ、照ノ富士の身体は決して万全ではありません。かつて番付を下げる原因となった膝のケガとの闘いは今も続いています。力士生命にかかわる膝のけがとの向き合い方を訪ねると、照ノ富士はこう答えました。

 

 

照ノ富士
「ケガとは『向き合っていく』というか、ケガとは『付き合っていく』、『うまく付き合っていく』しかないですね。でも脚の状態も4割くらいまで戻ってきていますから、ちょっとは前に出られる状態になってきていますから、今場所はそれが良かったかなと思います。」

 

優勝を果たしながら、まだまだ回復の途中。来場所は再び番付も上がり上位との対戦も増えます。かつての大関が9月の本場所ではどのような相撲をみせるのか。意気込みを語ってくれました。

 

 

照ノ富士
「もう土俵に上がったら自分の方が強いんだと思って、どんな相手でも向かっていきます。今場所これだけ勝ったので期待されると思うので、その期待に応えられるように来場所もう1回頑張りたいです。」

 


 

 

                   

 

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