特集 松田直樹を偲んで マリノスの「命つなぐアクション」
8月4日はサッカー元日本代表の松田直樹さんの命日でした。
2011年8月4日、練習中の急性心筋梗塞でなくなった松田さん。生前、長く在籍した横浜F・マリノスは、今年8月3日のホームゲームで松田さんを偲びイベントを開催しました。松田さんのような突然死をなくすために、クラブでは「命つなぐアクション」を始めています。
レジェンド・松田直樹を偲んで
8月3日、日産スタジアムで行われた横浜F・マリノス対清水エスパルスの試合。2011年に松田さんが亡くなってから、横浜にとって初めての命日に近い日程でのホームゲームでした。
試合前、スタジアム周辺には松田さんを偲んでサポーターがメッセージを書くコーナーも。
「いつまでも松田直樹と共に」
サポーターたちは思い思いのメッセージを書き、祈りをささげる姿も見られました。
いざという時、AEDがなくても
2011年8月4日、松田さんは当時所属していた松本山雅FCの練習場で突然倒れ、帰らぬ人となりました。
こうしたグラウンド上での突然死を防ぐために。スタジアム前には救命訓練の講習を行うブースも設置されました。心肺蘇生の訓練として使うのは…。
ペットボトルです。
心臓マッサージの要領で空のペットボトルをリズムよく押す練習をする参加者たち。実際に心臓マッサージをする時の感覚に近い訓練が簡単にできるということです。
参加したサポーターたちは。
「もっと一般的にこういうものが広がっていくと、より身近にできるようになると思います」。
「みんなでこの日は(松田)直樹のことを思い出しながら集まれるのは、ステキなことだと思います」。
猛暑の中でかなり体力を使う訓練に多くのサポーターが集まったこの日。サポーターたちから松田さんへの、強い思いが表れていました。
サッカーでの突然死がなくなるように
こうしたイベントに先立って、横浜F・マリノスではチームに携わる人たちに対して、AEDを使っての本格的な救命訓練も行いました。
その場には、松田さんの姉で看護師の真紀さんの姿もありました。松田さんが亡くなって8年。真紀さんはクラブ職員たち、そして試合会場に集まったサポーターたちにメッセージを送りました。
松田さんの姉・真紀さん
「二度とサッカーやスポーツの現場で直樹のようなことが起こりませんように、願いを形に変えるには、それぞれの立場でできることがつながっていくことだと思っています。」