ストーリーラグビー

日本代表がくれたもの 五郎丸さんが見たJAPAN

2019-10-21 午後 03:56

10月20日。ラグビーワールドカップ準々決勝。初の決勝トーナメントでの戦いに挑んだ日本代表は、南アフリカに3-26で敗れました。

しかし、自国開催のワールドカップで1次リーグ4連勝。日本中を大いに沸かせてくれた日本代表。NHKラグビーワールドカップナビゲーターとして、試合の中継、そしてその後のサンデースポーツ2020に出演した五郎丸歩さんが、1か月に及ぶ日本代表の戦いから感じた思いを語りました。

ラグビーの枠を超えて

「彼らはラグビーの枠を超えて、色々なものを教えてくれたチームでした。」

 

南アフリカ戦の試合終了後の第一声でこう語った五郎丸さん。ワールドカップベスト8という結果を残した日本代表チームに、称賛の言葉を惜しみませんでした。

 

 

五郎丸歩さん

本当に素晴らしいことですよね。日本が「ティア1」のチームを2つ破って、4連勝でベスト8に来たのは世界的にも衝撃なこと。4年前に僕たちができなかった目標を、成し遂げてくれました。日本に新たな世界を見せてくれた。体の大きな相手にも立ち向かっていく彼らの姿からは、何か「生きる力」のようなものをもらった気がします。本当に「勝つ」とか「負ける」以外にも、いろんなメッセージを彼らはくれましたよね。

 

試合終了後のスタジアム。日本の選手たちは集まった観客たちに長い時間をかけて手を振り、そして「お辞儀」をして、声援への感謝の思いを伝えていました。敗退に大粒の涙を流していた選手たちも、次第にどこか晴れやかな表情になっていくように見えました。

自身も4年前の大会で日本代表の激しさ、厳しさを知る五郎丸さん。「桜の戦士たち」へねぎらいの言葉を送りました。

 

 

五郎丸さん

選手たちは、もう「出し切った」でしょう。自国開催、初のアジアでの大会で、日本の選手たちは大きな責任を背負ってきました。本当に重圧があったと思います。まだラグビーがあまり注目されていない時から頑張ってきて、このワールドカップで見事に「桜」を咲かせましたよね。
本当にこの4年間、彼らはいろんなものを犠牲にしてやって来ましたから、まずは少し休んで、また次の戦いに備えてほしいなと思います。

「36と12」 数字から見る成長

1次リーグ4連勝。始めての決勝トーナメント進出。日本代表は格上からの勝利の際にも、「奇跡ではなく必然の勝利」だと言われるほどの「強さ」を見せてくれました。その強さは数字にも表れています。

 

 

前回の2015年大会と今大会の1次リーグ4試合の戦いについて、様々な指標で比較。トライ、得点、失点、そしてタックル成功率。全ての項目で今大会が上回りました。この数字を見て五郎丸さんは。

 

五郎丸さん

この4年間でチャレンジし続けてきた結果だと思います。このチャレンジをやめずに続けていけば、南アフリカにも普通に勝てるようなチームを作り上げていくこともできるんじゃないかと思います。

 

そして、今大会の日本のスタッツを見ていく中で、五郎丸さんが注目した数字がありました。

「36と12」。

この数字が意味するものとは。

 

 

五郎丸さん

1次リーグ初戦、ロシア戦でのキックの数が36本。対して最終戦のスコットランド戦のキックは12本しかなかった。これは大きな差です。試合によって、自分たちのアタックやディフェンスを変化させられるようになったということですよね。これがこの4年間で大きく変わったことなんです。エディージャパンの時は自分たちのスタイルでずっと戦い続けましたが、今大会は試合によって戦い方を変えられた。

 

 

五郎丸さん

南アフリカとの試合ではなかなかうまくいきませんでしたが、日本が次のレベルに行くにはもう一度このベスト8の舞台に来て、「ティア1」たちが戦うレベルの試合でゲームプランを自在に変える。その対応力がついていけば、またひとつ大きく成長できるんじゃないかなと思いますね。また4年間チャレンジして、次のフランス大会でいい結果が出るのを楽しみにしていま。

 

そして五郎丸さんは、選手たちだけでなくこの大会を機にラグビーに触れた新しいファンの人たち、そして大会に関わった日本中の人たちにメッセージを送りました。

 

五郎丸さん

ファンの方、大会のボランティアの方、ファンゾーンなどを支えた各地域の方。これまでラグビーに縁のなかった方たちが全国でラグビーに携わって、大会を盛り上げてくれたこと。関わってくれたことに本当に感謝したいです。

 

 



ラグビーワールドカップも残り2週間。日本を舞台にした、世界一を目指す強豪たちの戦いはまだまだ続きます。

 

 

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