大谷翔平選手会見 WBC準決勝に向けて

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの準決勝は日本時間の21日朝に行われます。日本の選手たちは試合会場で練習を行い、優勝した第2回大会以来の決勝進出がかかるメキシコ戦に備えました。練習後に会見を行った大谷翔平選手の一問一答を掲載します。(※2023年3月20日スポーツオンライン掲載)


ーーコンディションについて。

まあちょっと重いですけど、きょう寝てあすすっきりと迎えられたらと思います。

準決勝に向けて調整する大谷選手(3月19日)

ーーメキシコのサンドバル投手とは話したか。

フフフ。「気をつけろよ」「アリゾナに行く準備はできてるか?」ってお互いに言ってましたけど(笑)

ーー対戦は楽しみか。

そうですね。知っている選手もいますし、かといって何か変わるかと言われたらそんなに変わりはしないので。春先もライブBP(実戦形式の打撃練習)でサンディ(サンドバル投手)に立ちましたけど、やることはあんまり変わらないと思う。いいイメージだけを持って、打席に立ちたいと思います。

ーー準決勝に向けて。

もう勝つだけだと思うので。ピッチャーは抑えてくれると信じてますし、あとはバッターがどれだけ楽にさせてあげられるか、勝負だなと思います。

2月のエンジェルスのキャンプでサンドバル投手(左)と

ーーサンドバルの対策は。

別にまっすぐでもスライダーでもチェンジアップでも、しっかり自分のスイングが出来るのであれば、問題なく打てるんじゃないかと思う。どんなピッチャーでもそうですけど、まずはしっかりと自分のタイミングで打席に入って、自分の間合いにしっかり振るというのが大事だなと。

ーーサンドバル投手の情報、チームメートへのアドバイスは。

まあちょろちょろと、話はしてますけど。あす全体のミーティングがあると思うので、再確認して。チームとしての攻め方をしっかりできればいいんじゃないかと思います。

ーーWBCが大きな大会になった背景には、先人たちの意思があった。どう継承していくか。

確実に大会自体、進歩していると思いますし、回数を重ねるごとに権威ある大会に近づいているんじゃないかと思う。まだまだ途中ですし、逆に言えば自分たちの力でそうやってもっともっといい大会にできるという、そういうやりがいみたいなものはどの国も感じていると思う。今のところ、すばらしい大会になっていると思うので。僕らは勝つだけだと思いますし、勝つことでやっぱり日本のファンの人たちは喜んでくれると思うので、そこだけだと思います。

イタリアを破り準決勝進出を決めてファンにあいさつ(3月16日)

ーー日本の子どもたちに楽しさを伝えたい?

そうですね、日本のファンもそうですし。もちろん台湾だったり、韓国とか、予選で今回は残念ながら負けてしまったと思うんですけど。僕らが勝っていって優勝することによって「次は自分たちも」という、そういう気持ちになるんじゃないかと思いますし。その2つだけではなくて、中国もそうですし、まだまだその、日本もそうですけど可能性あると思うので。大きくなる可能性を持っていると思いますし。そのためにも勝ちっていうのが、いちばん大事だと思います。

ーーあと2試合。現時点で気持ちの高ぶりは。

現時点ではあんまりないですかね。まああしたになってみて。あんまり前日とかも緊張するタイプでもないので。あしたになってみて、ワクワクであったりとか、そういうのが出てくるかと思います。

準決勝に向け打撃練習する(左から)村上宗隆選手、ラーズ・ヌートバー選手、大谷選手(3月18日)

ーーチームの雰囲気は?

チームの雰囲気はいいんじゃないんですかね、はい。みんな、マイアミ自体も楽しんでますし。変に固くなることなくというか、自然体でみんな臨めてるんじゃないかなと思います。

ーーあと2試合、投手としての登板可能性。自身の気持ちは?

もちろん先発はないと思いますし、中継ぎで行く準備はもちろんしたいなと思ってますけど。そこはもう体調との相談というか。ここまで本当に、球団にもわがままを聞いてもらって、本当にいろいろと許容してもらっているところがあるので。最後の最後ですし、あとはもう自分の体と相談しながら決めたいなと思います。

準々決勝のイタリア戦に先発(3月16日)

ーー決勝のイメージ?

決勝ですね。あしたはもう中(日数)的にもキツいというか、十分にもう投げるピッチャーもいますし。あしたは問題なくみんながこう、計算通りに行けば間違いなく勝てる試合じゃないかと思います。

ーーきょうは屋内で打撃練習したのか?

きょうは基本的に、ピッチングの方の調整しかしていないですね。バッティングはしてないです。

キャッチボールでの調整(3月19日)

ーーきのうは村上選手と食事したと思うが、チームメートと過ごす時間はどんな時間か。

きのうは、(山本)由伸が連れて行って欲しいという感じだったので、まあしょうがなく(笑)。フフ、行った感じですかね(笑)。

ーーどんな話を?

きのうはアメリカ戦を見てましたね。アメリカ対ベネズエラ見ながら、みんなでご飯食べてっていう感じでした。

キャッチボールする大谷選手と笑顔の山本投手(3月18日)

ーー年齢的にも大谷選手が支払いを?

まあもちろん、はい(笑)

ーーアメリカの逆転満塁ホームランの時もみんなで見ていた?

いやもう帰る寸前で、ヌートバーがさわいで「打ったぞ!」という感じだったので冗談だと思ってましたけど。本当に打ってると思わなかったです(笑)

ーー時差ボケはもう大丈夫?

まあ100(パーセント)ではないですけど、もちろん。みんなそうだと思いますけどね、もちろん厳しい日程ですし。その中でやれることをしっかりやりたいと思います。


この記事を書いた人

山本 脩太 記者 アメリカ総局記者。2010年入局。

高知局・広島局・スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部ではスキーや陸上を担当。アメリカ総局では大リーグを主に担当し、大谷翔平選手の取材に力を注ぐ。