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特集 FC東京 優勝に向けて大改革! 中澤佑二が徹底取材 ”J1 2強時代“を崩せるか

サッカー 2023年3月3日(金) 午前11:58

30周年を迎えるJリーグがついに開幕。昨シーズンのチャンピオン横浜F・マリノス、そして王座奪還を目指す川崎フロンターレ。過去6年、この2強がJ 1のタイトルを分け合ってきた。そこに割って入る新勢力はあらわれるのか。中澤佑二が注目チームをボナライズ!(サンデースポーツ 2023年2月19日放送)

 

 

豊原キャスター:歴代の優勝チームをまとめました。横浜F・マリノスと川崎フロンターレがここ6年タイトルを取り合っているんですね。

 

中澤さん:そうなんですよね。今シーズンもこの2チームが優勝争いの中心を担うと思うのですが、どのチームがそれを阻みに来るのか、今回はそこに注目していきたいと思います。

 

豊原キャスター:2チームがタイトルを奪い合う2強時代というのは以前にもありました。鹿島アントラーズとジュビロ磐田です。7年間両チームが取り合ったタイトルを2003年に止めたのが中澤さんのいた横浜F・マリノスだったと。

 

中澤さん:はい。鹿島も磐田も本当に強かったんですよね。でも当時のマリノスには非常にいい3つの条件が揃っていました。

条件① 監督就任後 “即”戦術変更

2003年Jリーグ 両ステージ制覇しマリノスが年間王者となったときの岡田武史監督

中澤さん:1つ目は監督が就任してすぐに戦術を変更した事なんです。2003年は岡田監督が就任した最初のシーズンです。岡田イズムをたたき込まれました。とにかく走って走って攻守においてリスクを冒してでも前に行けと、サッカーをガラッと変えてくれましたね。大幅な戦術変更というのは相手からするとデータが少ないので対策がとりづらいのかなと思いますね。

条件② 強力な点取り屋の加入

2004年 横浜F・マリノス時代の久保竜彦選手

中澤さん:2つ目は強力な点取り屋の加入です。この年チームに加入したフォワードの久保竜彦選手ですが、いきなりチームトップとなる16ゴール決めまして、優勝に大きく貢献してくれました。とにかく規格外でした。

 

豊原キャスター:強烈でしたね。

 

中澤さん:すごかったです。

条件③ W杯出場選手が大黒柱

2002年横浜F・マリノス時代の松田直樹選手

中澤さん:3つ目は、前の年にワールドカップに出場した選手がチームの大黒柱としていたことですね。当時のF・マリノスは前年の日韓大会に出場した松田直樹選手がチームを引っ張ってくれました。僕も一緒にセンターバックとして出場したのですが、本当に多くのことを学ばせてもらいました。本当にすばらしい選手でしたね。

3つの条件がそろったチームは

 

中川キャスター:この3つの条件をそろえているチームが今シーズンのJ1にもいるということなんですね。

 

中澤さん:はい。どのチームかは今回村上茉愛さんに当ててもらいます。クイズ形式でやっていきたいと思います。村上さん、お付き合いください。

 

村上茉愛さん:はい、頑張ります。

 

 

中澤さん:まず1つ目の共通点、ヒントですね。監督が就任してすぐに戦術を変更。昨シーズンから就任したのがアルベル監督です。そこで取り入れた戦術がポゼッションサッカーになります。村上さん、この時点で分かりますか?

 

村上さん:何にも分かりません。(笑)

 

中澤さん:そうですね、ごめんなさい。

 

村上さん:難しいです。

 

中澤さん:難しいですね。これは上級者レベルだと思いますので2つ目のヒントいきたいと思います。

 

 

中澤さん:2つ目は点取り屋の加入ですね。今年、F・マリノスから移籍してきたフォワード仲川輝人選手で僕の元チームメイトです。どうでしょうか。

 

村上さん:いや、まだ分かんないですね。

 

中澤さん:分かんないですか。では3つ目に行きたいと思います。

 

 

中澤さん:前年ワールドカップ出場選手がチームの大黒柱。ブラボーでお馴染みの長友佑都選手。さあ村上さん!

 

村上さん:長友選手がいるチームですよね?FC東京ですか?

 

 

中澤さん:素晴らしい!その通りですFC東京です。今回開幕へ向けてどんな準備をしているのか取材をもとにボナライズしていきます。

FC東京 “2強“崩しへの大改革 カギは ”ポケット” にあり⁉

 

中澤さん:引退して気づく事の1つがですね、コートは広い!この中を俺らは走っていたのが考えられないですからね。

 

 

中澤さん:来ましたよ!俺のために向かってきてくれてるよ。俺に向かって…来なーい。

 

中川キャスター:来なかったんですね。(笑)

 

 

一見、何気ないランニングですが真っ先に目が行ったのは先頭を走っていたこの2人でした。

 

中澤さん:森重真人選手と長友佑都選手でしょ。先頭で外側を走る選手っていうのはチームを引っ張っていく。内側走る人と練習中の走行距離が違うんですよ。ああいう姿を若い子たちが見て、どんどんプロ意識というかね。この2人がいるというのは大きいですよね。

 

「毎シーズンいいところまではいくんだけど」それが僕(中澤)のFC東京のイメージ。過去最高順位は2019年の2位。優勝はまだありません。チームがスタイルとしてきたのが堅い守りから繰り出すカウンターですが課題は得点力。アルベル監督が就任する前の2021年のゴール数は、上位2チームに30点以上の差をつけられています。

 

 

そこで昨シーズン、FC東京は大改革に踏み切ります。カウンター一辺倒からポゼッションサッカーへの転換です。細かいパスを回しながら、相手陣内でボールを積極的に保持し、攻撃の機会を増やそうというのです。練習でも繰り返していたのがボールを保持した状態からいかに攻め込むか。攻め込んだ上で長年課題だったゴールにどうつなげるのか。

 

 

中澤さん:ボールをしっかり取って回して、サイド裏のスペースでスピードアップしてクロスボールから点を取る。サイドにパスが出た時に内側からポケットと言われる、よりゴールに近いところにポジションをとる。これがチームコンセプトなんでしょうね。

 

 

ポケットとは、相手のペナルティーエリア内にある両脇のスペースのこと。ここをいかに有効に使えるかが現代サッカーではますます重要になってきています。ポケットを使ってゴールに結びついた割合は、ワールドカップでみるとこの3大会で3倍近くに増えています。このポケット攻略のスペシャリストとして新たに移籍してきたのが2019年リーグ得点王とMVPを獲得したフォワードの仲川輝人選手です。

 

 

仲川輝人選手:ポケットはマリノスでも、ずっとやってきた部分なので、僕がそのタイミングとかを教えられる立場なのかなと思っています。どういったタイミングでそのポケットに自分が飛び出すかというところは、練習から何回も何回もくりかえしやっていたところなので。これが得点にどんどんつながっていくと、みんなも自信を持ってそこを毎回毎回とるようになってくるので。

 

新戦力と共に磨きをかけるFC東京の新たなスタイル。見据えるのはクラブ史上初となるJ1優勝です。

 

 

森重真人選手:1戦必勝ということを、どれだけ積み重ねられるかがやっぱ大事なので。そこがことしのチームの課題であり目標かなと思っています。

 

 

長友佑都選手:Jリーグ優勝がね、今までFC東京の歴史の中でないので。そこはやっぱり目指して戦いたいなと思いますね。

 

中澤さん:今年せっかくなので点を決めたらブラボー以外のことをね。

 

長友選手:そうっすよね。もうブラボーは自分が一番言いづらくなって。(笑) あれだけ練習でブラボーを言っていたのに、長友がブラボーと言ったら“出た”みたいになる。

 

中澤さん:いやいや、言い続けていきましょう。佑都さん、ありがとうございました。お疲れ様です。ブラボー!!

 

長友選手:言いづらい。(笑)

 

中澤さん:言ってくんないのか!

 

長友選手:テレビ的には言ってほしいですよね。分かるんですけど、お疲れっす。(笑)

FC東京 開幕初戦は3年ぶりに勝利スタート

 

中澤さん:ブラボーは言ってくれませんでしたがJ リーグ開幕戦はFC東京のブラボーな戦いぶりが見られました。

 

(浦和レッズに2対0で勝利)。

 

中川キャスター:ポケットを駆使した攻撃で早速結果が出ていますね。

 

中澤さん:仲川選手も惜しかったんですけど、シュートまでいったのが良かったですし、このまま調子を上げてもらって“2強”に食い込んでもらえたらと思います。

 

中川さん:仲川選手が移籍してきてメンタルの面でもチームにいい影響はありそうですか?

 

中澤さん:仲川選手も「勝ち癖をつけたい、勝者のメンタリティーをつけたい」という事を言っていたので、それを少しずつ今教えている段階だとはいっていました。

 

豊原キャスター:3つ目の条件も長友選手がいますから、これは優勝ありますか?

 

中澤さん:あると思いますよ。長友選手は昨日の開幕戦は途中出場でしたが、非常にチームを盛り上げていましたし、チームが点を取ったあとサポーターの所まで行ってサポーターも盛り上げていましたから。あの盛り上げ方はすごく大事だと思います。

 

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