特集 全日本ブレイキン選手権の見どころ

ブレイキンの全日本選手権は、新競技として実施される来年のパリオリンピックの代表選考にもつながる重要な大会です。
男子の注目は絶対的エース
男子の注目は大会2連覇中のダンサーネームShigekix、半井重幸選手(20)です。
Shigekix
18歳で世界最高峰の大会で史上最年少優勝を果たすと、去年の世界選手権で準優勝するなど抜群の実績を誇る日本のエースです。
一番の持ち味は強じんな体幹をいかして音楽に瞬時に対応し、さまざまな体勢でピタリと体を止める「フリーズ」です。今大会で狙うのは3連覇、そして、その先に来年のパリオリンピックでの金メダルを見据えています。
挑むライバルたちは…
もう1人の注目は去年の全日本選手権で準優勝したTOA、俣野斗亜選手(24)です。
TOA
技術や表現力を高いレベルで兼ねそろえキレとスピード感のあるダンスが持ち味のオールラウンダーです。全日本選手権では第2回、第3回大会と決勝でShigekixに敗れ2年連続準優勝に終わりました。
ライバルのShigekixを高く評価しながらも過去2回味わった悔しさを力に変えて今大会にぶつけようとしています。
ISSIN
このほか、去年、世界最高峰の大会で初出場ながらベストフォーに入った17歳のISSIN、菱川一心選手など若手にも力があり、誰がShigekixのライバルとして名乗りをあげるのかも注目です。
女子の2強 ライバル争い
女子は去年の世界選手権を制した「世界女王」のAMI、湯浅亜実選手(24)と、去年の全日本選手権の覇者で39歳のAYUMI、福島あゆみ選手が世界トップレベルで競い合っています。
AMI
AMIは去年の全日本選手権決勝でAYUMIに敗れたものの、その後、10月の世界選手権では3位だったAYUMIに競り勝ち自身2回目の優勝を果たしました。
「パワームーブ」や立って踊る「トップロック」などすべての要素をハイレベルでこなすことができます。
一方のAYUMIもおととしの世界選手権で優勝。競技歴はおよそ20年で、長くトップ選手として日本のブレイキンを引っ張ってきました。
AYUMI
しゃがんで手をつき、足さばきを見せる「フットワーク」が持ち味で多彩なオリジナル技も持っています。今大会も主役の座を簡単に譲る考えはありません。
新旧世界女王の対決に注目です。
初めてブレイキンが実施される来年のパリオリンピックで日本は男女ともにメダル獲得が期待されていますが、出場できるのは男女最大で2人ずつです。
誰が全日本選手権を制してパリオリンピックに向けた選考レースをリードしていくのか、2月18日に開幕し2日間にわたって行われる白熱したバトルから目が離せません。