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特集 これを知ったらツウぶれる!?フィギュアのジャンプの見分け方

フィギュアスケート 2020年11月20日(金) 午後3:10

フィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類。 読んだらもう忘れないッ!

今回はフィギュアスケートのジャンプを分かりやすく解説します!

 

※この記事は2018年2月に公開したものを一部修正して掲載しています。

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ジャンプには6種類もあった!!

 

フィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類。

それぞれ踏み切り方が異なっていて、難易度や得点も違うのです!

 

その6種類というのは…

 

トウループ
サルコウ
ループ
フリップ
ルッツ
アクセル

 

トウループから順に下に行くほど難易度と得点が高くなります。

 

ということは…浅田真央さんでお馴染みのアクセルは、最高難度のジャンプということですね!


ジャンプの種類がどれだけ点数に影響を与えるかというと…

 

トリプルトウループ→4.2点
トリプルアクセル→8.0点

 

なんと、2倍近い点数の差があるのです!!

そのくらい、ジャンプの種類はフィギュアスケート競技において大事だということですね。

 

じゃあ早速、この6種類のジャンプの違いを見てみましょう!

 

ジャンプは大きく2種類に分けられる!

 

紹介した6種類のジャンプは、

 

つま先(トウ)で踏み切るジャンプ と、

それ以外の氷に接する部分(エッジ)で踏み切るジャンプ

 

に分けられます。

 

トウで踏み切るのは、

ルッツ
フリップ
トウループ

 

エッジで踏み切るのは、

アクセル
サルコウ
ループ

 

まずは、エッジで踏み切るジャンプからご紹介!

最高難度も納得のアクセル

 

みなさん一番聞き覚えがあると思われるアクセルジャンプ

さっきご紹介したとおり、一番点数が高くて、一番難しいジャンプです!

 

というのも6種類のジャンプのうち、アクセルだけは前向きで踏み切るんですね。

 

…え? なんで、前向きで踏み切ると難しいのかって?

それは、ジャンプは必ず後ろ向きに着氷するということと関係しています。

 

前向きに着氷するとつま先(トウ)のギザギザが氷に引っかかって転倒してしまうため、ジャンプ後は必ず後ろ向きに着氷し滑走します。

 

つまり、前向きで踏み切って、後ろ向きに着地するアクセルは、同じ三回転でも半回転多い、三回転半を跳ばなくてはならないということですね。

だから、アクセルは最高難度とされているんです!

 

ポイント:前向きで踏み切ったらアクセル!

足の形で見分けるサルコウとループ

 

サルコウの踏み切り

 

アクセルと同じくエッジで踏み切るジャンプのひとつ、サルコウ

 

左足で滑ってきて、そのまま左足で踏み切ります。右足を振り上げる力を利用して飛んでいるんですね。

 

見分けるポイントは、踏み切る直前に足が『ハ』の字になる場合が多いこと!

 

ポイント:ハの字が見えたらサルコウ

 

 

 

ループの踏み切り

 

続いては、同じくエッジで踏み切るループをご紹介!

 

サルコウとは逆に、右足で滑ってきて、そのまま右足でジャンプします。足をそろえるようにクロスし、腰かけるような形で踏み切るのが特徴!

 

コンビネーションジャンプの2つ目にも使われるから、よく見てみよう!

 

ポイント:足をクロスさせたらループ

つま先で踏み切るジャンプ

 

トウループの踏み切り

 

まずは、最も簡単なジャンプであるトウループから。

 

トウループジャンプもコンビネーションジャンプの2つ目に頻繁に使われるので要チェックです!

 

右足で滑ってきて左足のつま先で「トウッ!」と踏み切るから、見分けやすい…ハズ!

 

ポイント:トウッ!と踏み切るループがトウループ

見分けが難しいルッツとフリップ

 

そして最後はルッツフリップ

 

この二つはよく似ているので、違いを比べながら紹介しましょう!

 

ルッツフリップはどちらも、左足で滑ってきて右足のつま先で踏み切るジャンプ!

 

ではどこが違うのかというと…

 

 

滑走中の軸足である左足の『エッジの角度』!

 

ルッツ向きで、フリップ向き

 

この角度によって、滑走のカーブの向きに違いが出ます。

 

ルッツは滑走のカーブとジャンプの回転方向が逆になってしまうから、滑走の力がいかせない難易度の高いジャンプ

だから、「あれ?」って思うほど、長く滑走する選手が多いのも特徴です。

 

逆にフリップは、滑走のカーブの向きそのままにジャンプするので、踏み切る前にふり返るように回ってから跳ぶ選手が多いんです!

 

 

この二つは解説者でも間違うことがあるほど、判別の難しいジャンプなんだって!

ポイント:くるっとふり返ったらフリップ! 助走が長ければルッツ



ジャンプの見分け方・名前は分かりましたか?

少し似ているものもあるけど、実際に試合やジャンプを見ながら確かめてみるのがイチバン!
見分けるのに慣れてきたら、ぜひ解説より先に「アクセル!」なんて叫んでみましょう!

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