これを知ったらツウぶれる!?フィギュアのジャンプの見分け方

NHK
2024年3月1日 午前8:48 公開

フィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類。 読んだらもう忘れないッ!

今回はフィギュアスケートのジャンプを分かりやすく解説します!

※この記事は2018年2月に公開したものを一部修正して掲載しています。(※2020年11月20日スポーツウェブ掲載)


ジャンプには6種類もあった!!


フィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類。

それぞれ踏み切り方が異なっていて、難易度や得点も違うのです!

その6種類というのは…

トウループ サルコウ ループ フリップ ルッツ アクセル

トウループから順に下に行くほど難易度と得点が高くなります。

ということは…浅田真央さんでお馴染みのアクセルは、最高難度のジャンプということですね!

ジャンプの種類がどれだけ点数に影響を与えるかというと…

トリプルトウループ→4.2点 トリプルアクセル→8.0点

なんと、2倍近い点数の差があるのです!!

そのくらい、ジャンプの種類はフィギュアスケート競技において大事だということですね。

じゃあ早速、この6種類のジャンプの違いを見てみましょう!

ジャンプは大きく2種類に分けられる!


紹介した6種類のジャンプは、

つま先(トウ)で踏み切るジャンプ と、

それ以外の氷に接する部分(エッジ)で踏み切るジャンプ

に分けられます。

トウで踏み切るのは、

ルッツ フリップ トウループ

エッジで踏み切るのは、

アクセル サルコウ ループ

まずは、エッジで踏み切るジャンプからご紹介!

最高難度も納得のアクセル


みなさん一番聞き覚えがあると思われるアクセルジャンプ。

さっきご紹介したとおり、一番点数が高くて、一番難しいジャンプです!

というのも6種類のジャンプのうち、アクセルだけは前向きで踏み切るんですね。

…え? なんで、前向きで踏み切ると難しいのかって?

それは、ジャンプは必ず後ろ向きに着氷するということと関係しています。

前向きに着氷するとつま先(トウ)のギザギザが氷に引っかかって転倒してしまうため、ジャンプ後は必ず後ろ向きに着氷し滑走します。

つまり、前向きで踏み切って、後ろ向きに着地するアクセルは、同じ三回転でも半回転多い、三回転半を跳ばなくてはならないということですね。

だから、アクセルは最高難度とされているんです!

ポイント:前向きで踏み切ったらアクセル!

足の形で見分けるサルコウとループ


サルコウの踏み切り

アクセルと同じくエッジで踏み切るジャンプのひとつ、サルコウ。

左足で滑ってきて、そのまま左足で踏み切ります。右足を振り上げる力を利用して飛んでいるんですね。

見分けるポイントは、踏み切る直前に足が『ハ』の字になる場合が多いこと!

ポイント:ハの字が見えたらサルコウ!

ループの踏み切り

続いては、同じくエッジで踏み切るループをご紹介!

サルコウとは逆に、右足で滑ってきて、そのまま右足でジャンプします。足をそろえるようにクロスし、腰かけるような形で踏み切るのが特徴!

コンビネーションジャンプの2つ目にも使われるから、よく見てみよう!

ポイント:足をクロスさせたらループ!

つま先で踏み切るジャンプ


トウループの踏み切り

まずは、最も簡単なジャンプであるトウループから。

トウループジャンプもコンビネーションジャンプの2つ目に頻繁に使われるので要チェックです!

右足で滑ってきて左足のつま先で「トウッ!」と踏み切るから、見分けやすい…ハズ!

ポイント:トウッ!と踏み切るループがトウループ!

見分けが難しいルッツとフリップ


そして最後はルッツとフリップ!

この二つはよく似ているので、違いを比べながら紹介しましょう!

ルッツとフリップはどちらも、左足で滑ってきて右足のつま先で踏み切るジャンプ!

ではどこが違うのかというと…

滑走中の軸足である左足の『エッジの角度』!

ルッツは外向きで、フリップは内向き!

この角度によって、滑走のカーブの向きに違いが出ます。

ルッツは滑走のカーブとジャンプの回転方向が逆になってしまうから、滑走の力がいかせない難易度の高いジャンプ。

だから、「あれ?」って思うほど、長く滑走する選手が多いのも特徴です。

逆にフリップは、滑走のカーブの向きそのままにジャンプするので、踏み切る前にふり返るように回ってから跳ぶ選手が多いんです!

この二つは解説者でも間違うことがあるほど、判別の難しいジャンプなんだって!

ポイント:くるっとふり返ったらフリップ! 助走が長ければルッツ!


ジャンプの見分け方・名前は分かりましたか?

少し似ているものもあるけど、実際に試合やジャンプを見ながら確かめてみるのがイチバン!
見分けるのに慣れてきたら、ぜひ解説より先に「アクセル!」なんて叫んでみましょう!