特集 これを知ったらツウぶれる!?フィギュアのジャンプの見分け方

フィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類。 読んだらもう忘れないッ!
今回はフィギュアスケートのジャンプを分かりやすく解説します!
※この記事は2018年2月に公開したものを一部修正して掲載しています。
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ジャンプには6種類もあった!!
フィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類。
それぞれ踏み切り方が異なっていて、難易度や得点も違うのです!
その6種類というのは…
トウループ
サルコウ
ループ
フリップ
ルッツ
アクセル
トウループから順に下に行くほど難易度と得点が高くなります。
ということは…浅田真央さんでお馴染みのアクセルは、最高難度のジャンプということですね!
ジャンプの種類がどれだけ点数に影響を与えるかというと…
トリプルトウループ→4.2点
トリプルアクセル→8.0点
なんと、2倍近い点数の差があるのです!!
そのくらい、ジャンプの種類はフィギュアスケート競技において大事だということですね。
じゃあ早速、この6種類のジャンプの違いを見てみましょう!
ジャンプは大きく2種類に分けられる!
紹介した6種類のジャンプは、
つま先(トウ)で踏み切るジャンプ と、
それ以外の氷に接する部分(エッジ)で踏み切るジャンプ
に分けられます。
トウで踏み切るのは、
ルッツ
フリップ
トウループ
エッジで踏み切るのは、
アクセル
サルコウ
ループ
まずは、エッジで踏み切るジャンプからご紹介!
最高難度も納得のアクセル
みなさん一番聞き覚えがあると思われるアクセルジャンプ。
さっきご紹介したとおり、一番点数が高くて、一番難しいジャンプです!
というのも6種類のジャンプのうち、アクセルだけは前向きで踏み切るんですね。
…え? なんで、前向きで踏み切ると難しいのかって?
それは、ジャンプは必ず後ろ向きに着氷するということと関係しています。
前向きに着氷するとつま先(トウ)のギザギザが氷に引っかかって転倒してしまうため、ジャンプ後は必ず後ろ向きに着氷し滑走します。
つまり、前向きで踏み切って、後ろ向きに着地するアクセルは、同じ三回転でも半回転多い、三回転半を跳ばなくてはならないということですね。
だから、アクセルは最高難度とされているんです!
ポイント:前向きで踏み切ったらアクセル!
足の形で見分けるサルコウとループ
サルコウの踏み切り
アクセルと同じくエッジで踏み切るジャンプのひとつ、サルコウ。
左足で滑ってきて、そのまま左足で踏み切ります。右足を振り上げる力を利用して飛んでいるんですね。
見分けるポイントは、踏み切る直前に足が『ハ』の字になる場合が多いこと!
ポイント:ハの字が見えたらサルコウ!
ループの踏み切り
続いては、同じくエッジで踏み切るループをご紹介!
サルコウとは逆に、右足で滑ってきて、そのまま右足でジャンプします。足をそろえるようにクロスし、腰かけるような形で踏み切るのが特徴!
コンビネーションジャンプの2つ目にも使われるから、よく見てみよう!
ポイント:足をクロスさせたらループ!
つま先で踏み切るジャンプ
トウループの踏み切り
まずは、最も簡単なジャンプであるトウループから。
トウループジャンプもコンビネーションジャンプの2つ目に頻繁に使われるので要チェックです!
右足で滑ってきて左足のつま先で「トウッ!」と踏み切るから、見分けやすい…ハズ!
ポイント:トウッ!と踏み切るループがトウループ!
見分けが難しいルッツとフリップ
そして最後はルッツとフリップ!
この二つはよく似ているので、違いを比べながら紹介しましょう!
ルッツとフリップはどちらも、左足で滑ってきて右足のつま先で踏み切るジャンプ!
ではどこが違うのかというと…
滑走中の軸足である左足の『エッジの角度』!
ルッツは外向きで、フリップは内向き!
この角度によって、滑走のカーブの向きに違いが出ます。
ルッツは滑走のカーブとジャンプの回転方向が逆になってしまうから、滑走の力がいかせない難易度の高いジャンプ。
だから、「あれ?」って思うほど、長く滑走する選手が多いのも特徴です。
逆にフリップは、滑走のカーブの向きそのままにジャンプするので、踏み切る前にふり返るように回ってから跳ぶ選手が多いんです!
この二つは解説者でも間違うことがあるほど、判別の難しいジャンプなんだって!
ポイント:くるっとふり返ったらフリップ! 助走が長ければルッツ!
ジャンプの見分け方・名前は分かりましたか?
少し似ているものもあるけど、実際に試合やジャンプを見ながら確かめてみるのがイチバン!
見分けるのに慣れてきたら、ぜひ解説より先に「アクセル!」なんて叫んでみましょう!