ストーリーサッカー

コンサドーレ札幌躍進のウラに 野々村社長の挑戦

2019-11-05 午後 07:13

10月26日に行われた、サッカーの国内3大タイトルのひとつJリーグカップ決勝。北海道コンサドーレ札幌は初めて決勝に進出。川崎フロンターレとの試合はPK戦の末惜しくも敗れましたが、リーグ2連覇中のチームを相手に一歩も譲らない激闘を見せました。現在のコンサドーレの躍進を支えてきたのが、元選手でもある社長の野々村芳和さん、47歳です。チーム運営の肝にしたのは「北海道に根付くチーム作り」。その戦略とは。

育成組織出身の選手が光った決勝

Jリーグカップの決勝は、激しい点の取り合いになりました。90分を終えて2-2。さらに延長戦でも1点ずつを取り合い、最後はPK戦で川崎フロンターレに軍配が上がりました。

 

PK戦の末に川崎がタイトルを獲得

 

この試合のコンサドーレのスタメン11人の内、菅大輝選手、深井一希選手、荒野拓馬選手、進藤亮佑選手の4人が、コンサドーレの育成組織出身の選手でした。菅選手は先制ゴール、深井選手は後半終了間際の同点ゴールを決める活躍を見せ、タイトルには一歩届かなかったものの、北海道で生まれ育った「生え抜き」の選手の活躍が光った決勝でした。

 

後半終了間際に深井選手が同点ヘッド!

北海道に根差したチームに

 

現在のコンサドーレのチームづくりを進めてきたのが、社長の野々村芳和さん。現役時代はコンサドーレの選手として活躍。まだコンサドーレがJ2に所属していた6年前に社長に就任しました。目指すクラブの姿を、こう語ります。

 

現役時代の野々村社長

 

野々村社長

「北海道のためにどういう事ができるかが、クラブの価値です。少し多くの人がコンサドーレに関わった事で幸せだなと思うようなクラブにしていきたいです。」

 

目指したのは「北海道全域に根付いたチームづくり」。野々村さんは3年前、チーム名に「北海道」をつけ「北海道コンサドーレ札幌」とあらためました。

 

 

それまでは道内に札幌と旭川の2つしかなかった育成の活動拠点を、室蘭、釧路、東川を加えた5つに増やしました。さらに、小学生向けのサッカー教室は根室や中標津など8か所で実施。北海道全域に目を向け、育成の裾野を広げることで、北海道中から有望な選手を集めて来たのです。

地道な取り組みでトップを目指す!

コンサドーレは、現在トップチームの3分の1にあたる8人が北海道出身の選手です。J リーグカップ決勝でゴールを決めた育成組織出身の深井一希選手は、現在のチームに自信を深めています。

 

深井選手

「北海道出身の選手が何人もレギュラーで試合に出ているのは、すごく自信になります。もっともっと、活躍を見せていけるように頑張りたいです。」

 

地道な取り組みで底力をつけてきたコンサドーレ。野々村社長はさらなるレベルアップを目指します。

 

野々村社長

「北海道の選手が常にレギュラーとしていつもピッチに立ちながら、Jリーグのトップレベル、アジアのトップレベルで試合ができるようなクラブにしていきたいです。」

 

PK戦で敗れたJリーグカップの準優勝という結果には、悔しそうな表情を見せた野々村社長。「まだまだここから」と先を見据えていました。コンサドーレの今後に注目です。


 

 

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