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馬術 林伸伍選手 "東京オリンピックの延期を愛馬とともに力に変えて"

2020-04-10 午前 09:00

オリンピックで唯一、動物と一緒に挑む競技「馬術」。ドイツを拠点に活動する林伸伍選手は、新型コロナウイルスの影響で延期が決まった東京オリンピック出場に向け、愛馬と一緒に再出発しています。

馬場馬術で北海道から世界へ 活動拠点はドイツ

 

林選手は伯母が乗馬クラブで働いていた影響で、3歳から乗馬を始めました。専門は「馬場馬術」。馬の動きの正確さや美しさを競う種目で、自由演技では音楽に合わせて競技を行うことから、『馬のフィギュアスケート』とも言われています。

 

これまでに全日本選手権で優勝3回、2014年のアジア大会では団体で銀メダルを獲得。現在は、馬術の強豪ドイツに活動拠点を移している日本のトップ選手です。

 

 

その林選手にインターネットを通じて東京オリンピック延期についてインタビューしました。

林伸伍選手

ことしも順調なスタートが切れていましたし、調子も上がっていたので、本当にショックでしたが、やっぱりこの情勢の中でしかたない事かな。

新型コロナウイルスの影響はドイツにも

 

林選手の活動拠点、ドイツにも新型コロナウイルスの影響が大きく出ています。

 

それでも林選手は3月に無観客で行われたドイツでの大会で東京オリンピックの出場に必要な基準をクリアして代表候補になりました。

 

これから3人の代表選手を選ぶ選考レースが本格化するというそのやさき、東京オリンピックの1年程度の延期が決まりました。

 

当時の衝撃をこう語ってくれました。

林伸伍選手

馬の1年っていうのは人間に例えると3年から4年くらいに相当すると言われていて、そのぶん、馬も衰えます。
馬のコンディションをキープするっていうのも1年っていうのは、結構、難しいと思った。

 

PC画面  クラウドファンディング

 

さらに、競技を続けるための資金面にも不安を感じています。馬の管理費や、トレーニング、大会に出場する費用など年間にかかる資金は
1000万円以上。クラウドファンディングや大会の合間の仕事で得た収入で工面しています。

サポートしてもらっているいろいろな方に1年間分余計に負担をかけてしまうことで、経済的な不安はありますね。

 

また、ドイツでは新型コロナウイルスの影響で外出時間が制限されているため練習や馬の世話にも影響が出ていると言います。

 

馬の健康状態をよくチェックするんですが、時間の制限ができたことで長い時間見られない分限られた時間の中でチェックしないとけない。

東京大会の延期で再スタート この1年を力に変えたい

それでも、東京オリンピックに向けてはこの1年が大きなプラスになる可能性もあると話しています。

 

馬とのコンビネーションを高める1年にしたいなと。1年あればもっともっとできると思っています。本当にこの世界が早くもとに戻って、来年のオリンピックが盛大に開かれること僕は祈っています。

 

東京オリンピックの馬術の代表選手の選考はいつ始まるか不透明。それでも1人でも多くの人に馬術を広めたいという思いで東京大会の出場を目指して練習に励んでいるという道産子の林選手。

 

この1年を愛馬とともに乗り越え夢の舞台、東京オリンピックへの切符をつかんでほしいと思います。

この記事を書いた人

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加藤 美穂 キャスター

NHK釧路局で3年間キャスターを務めたあと、札幌局でスポーツ担当。

アイスホッケーやバスケ、パラスポーツの取材に力を入れている。

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