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特集 FIFAワールドカップ 日本対スペイン 中澤佑二さんが見どころを解説

サッカー 2022年11月30日(水) 午後3:20

FIFA ワールドカップ 2022の1次リーグ第2戦で日本はコスタリカに敗れました。そして1次リーグ最終戦の相手は強豪のスペイン。中澤さんが現地カタールでスペイン代表の練習拠点を取材しました。さらにスペイン戦とどう戦えばいいのか解説します。(2022年11月27日放送)

 

 

中川キャスター:スペインは初戦でコスタリカと戦い7-0と圧倒しました。

 

中澤さん:自分たちの強みを完璧に発揮した試合でしたね。

 

谷 真海さん:どうしてスペインはこんなに点数が取れたのでしょうか?

 

中澤さん:普通にみんなうまいんです。

 

谷さん:日本はどう戦えばいいのでしょうか?

 

中澤さん:それに関して現地で取材してきました。

初戦で7得点のスペイン どんなチーム?

 

向かったのはドーハ市内にあるカタール大学。スペイン代表の練習拠点です。

 

中澤さん:ドイツとはちょっと雰囲気が違いますね。ドイツは四方八方壁に囲まれていたので閉鎖的なところがありました。

 

 

中澤さん:スペインは開放的ですね。僕はこっちの方が好きですね。

 

 

話を聞いたのはスペイン代表を取材している記者。

 

中澤さん:見てもらいたいものがあるんですけど、スペインの新聞にこの記事が出ていて。

 

 

中澤さん:森保監督と出ているけど、実は森保監督じゃないです。

 

記者:明らかに間違いだね。ごめんね。

 

中澤さん:謝罪してもらってありがとうございます。今大会のスペイン代表についてどう思いますか?

 

記者:若い選手が集まったチームですが、キャプテンのセルヒオ・ブスケツのようにワールドカップで優勝した時の選手もいます。若さと経験、大胆さと知恵が融合したチームに仕上がっています。

 

中澤さん:日本に対してどのようなサッカーをしてきますか?

 

記者:スペインは非常に明確なスタイルを持っています。それは“ボールポゼッション率の高さ”です。細かいパスをしつこく回してボールを保持し続け日本をいらだたせようとするでしょう。

 

中澤さん:スペインサッカーの代名詞である“ボールポゼッション率の高さ”。それを担うのが中盤の3人。

 

 

中川キャスター:ガビ選手(18)、ペドリ選手(20)、ブスケツ選手(34)ですね。3人ともスペインを代表するクラブのバルセロナでプレーしています。

 

中澤さん:コスタリカ戦でスペインが1点目をあげたシーンですが、ペドリ、ガビ、ブスケツの3人が中心となってボールを動かします。相手にボールを触らせず主導権を握った状態でゴールに迫る。パスの技術の高さでシュートまでもっていくスタイルです。

 

谷さん:どうやったらこのような華麗なパス回しができるのでしょうか?

 

中澤さん:その秘密が練習から見えてきました。パスのスピードは速いしそのスピードのパスでもしっかりトラップしてコントロールしてすぐ次の選択をする。いろんな技術のスピード、頭の中の判断のスピードも速いなと思いました。本当にミスが少なくパスが速かった。これが“スペイン”という感じでしょうね。

スペインの“パス”をどう止めるか

 

中川キャスター:そのスペインの強さを物語るデータがあります。コスタリカ戦のパス成功本数は1085本。今大会全チーム平均の562本(11月27日未明の試合まで)の倍近い数字です。

 

中澤さん:現地でドイツ代表の練習も見ましたが、足もとの技術の高さはスペインのほうが(ドイツより)10倍くらいうまかったですね。

 

豊原キャスター:それはすごい。

 

谷さん:中盤の3人をどうすれば抑えられるのでしょうか?

 

中澤さん:ポイントは、“バルセロナトリオ”の三角形ではなく、もうひとつ後ろの三角形(ブスケツ選手とセンターバックの2人)です。

 

 

中澤さん:ブスケツとセンターバック2人のあわせて3人がボールを回しながら絶えずポジションを移動。いつ前線にボールを出そうかとためを作って、中盤のバルセロナトリオにパスをいつ出せるかなと常に探しています。

 

中川キャスター:ブスケツ選手とセンターバックの2人をマークすれば、中盤の3人へのパスの供給源を断つことができるのですか?

 

中澤さん:そうですね。まずここのスタートを断ち切らないことにはスペインの良さを消すことはできないので、スペインに対してプレスをかけたい。ある程度ボールを回されてしまうことも想定されますが、引いたままではスペインのやりたい放題になってしまいます。常にできるわけではないですが勇気を持って後ろの三角形にプレッシャーをかけていきたい。

 

 

中澤さん:ドイツ戦の先発メンバーの場合、センターバック2人に対して鎌田大地選手と前田大然選手がしっかりマークを決めてボールにプレッシャーをかけます。そうするとブスケツ選手が空きますが、そこはボランチの遠藤航選手や田中碧選手が思いきって後ろの三角形をつぶしにいかなきゃいけない。その中でガビ選手とペドリ選手のマークもしっかりすることがチャンスにつながると思います。

 

豊原キャスター:ボランチの選手がブスケツ選手までカバーするというのはリスクがあると思いますが、それでもやらなきゃいけない。

 

中澤さん:勝つためにはリスクをおかして攻撃的な守備をしなくてはいけないかなと。日本はそれをずっと磨いてきたので。そしてショートカウンターをこの大舞台で見せてもらいたいなと思います。

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