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特集 阿炎 勝っても負けても思い切り 大相撲九州場所

相撲 2022年11月20日(日) 午後9:44

前頭9枚目の阿炎。

 

ことし7月にひじと足首を手術して今場所は休場明けだが、得意の突き押し相撲で連日存在感を示している。

阿炎

充実しているというか、しっかり相撲を取れています。

阿炎が3場所の出場停止を経て、幕内に戻ったのが去年の九州場所。

 

そこで12勝を挙げて優勝争いに絡み、年明けの初場所でも12勝。

 

一気に三役復帰を果たしここからというところだったが、勝ち越した7月の名古屋場所のあと、右ひじと左足首をいっぺんに手術する決断をした。

阿炎

ここ2,3年痛くて。ひじは入門する前から痛めていました。それがずるずると長引いてしまって、しっかりここで治さないといけないと思い手術しました。早くしっかり体を治して長く相撲を取れるようにしていこうと。ちょっと焦った部分もあるんですけど、焦らないように少しずつリハビリを積み重ねてきました。

小結だった9月の秋場所をすべて休場したことで、再び平幕に番付を下げた今場所。

 

師匠の元関脇・寺尾の錣山親方から「リハビリの場所だから勝っても負けてもいいから思い切ってやりなさい」と言い聞かせられていた。

 

師匠に言われたとおり、阿炎らしい激しい相撲内容を福岡の土俵で見せている。

 

初日の碧山戦。

 

立ち合いから強烈なもろ手突きで重い相手を後ずさりさせ、そのまま突っ張って圧倒した。

 

取組後にはコンディションについて「けがをする前に近い」と手応えを感じているようだった。

九州場所初日 碧山に突き出しで勝利

連日、前に出る相撲で白星を重ね、1敗で迎えた中日は実力者の遠藤との対戦。

 

立ち合い、のど輪で遠藤の体をのけぞらせると、そのまま前に出続けて相撲がうまい遠藤に何もさせず押し出した。

九州場所中日 遠藤に何もさせなかった

阿炎

前に出られているので、しっかり力を伝えるように立ち合いが当たれているんだなと思っています。集中した、いい立ち合いができたから勝てたのかなと思います。

中日を終えて7勝1敗は関脇・豊昇龍などと並びトップだ。

 

前頭9枚目だが、このまま白星が続けば後半戦では上位との対戦も組まれるだろう。

 

関脇まで上がったことがある実力者だけに、横綱不在の今場所、周囲からは優勝争いへの期待も寄せられる。

 

阿炎は「集中」ということばを繰り返し自分に言い聞かせ、目の前の一番のみを見据えている。

阿炎

ことばに出すのがいちばん大事だと思っているので、毎日集中ということばを口にしています。白星・黒星、勝ち負けよりも、その一番一番に集中できればいいなと思います。

土俵に戻ってきた28歳は9日目からの後半戦も1日一番、目の前の相手をそのよく伸びる腕で突いていく。

九州場所7日目 宝富士に突き出しで勝利

 

 

 

この記事を書いた人

舟木 卓也 記者

舟木 卓也 記者

平成25年NHK入局。令和2年秋からスポーツニュース部。

プロ野球(ロッテ)担当を経て、現在は大相撲や柔道など格闘技担当。

 

 

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