ストーリーその他のスポーツ

カヌースプリント 照井咲頼 北海道からパリ五輪へ

2020-06-19 午後 0:48

北海道鷹栖町出身の照井咲頼選手、18歳。池や湖など静かな水面の直線コースを一斉にスタートして着順を争うカヌースプリントで2024年に予定されているパリオリンピック出場を目指しています。

 

そして今、新型コロナウイルスの影響を乗り越えて世界に挑戦しようとしています。

夢に向かってハンガリーへ

カヌーに乗る照井選手

 

照井選手は小学2年生からカヌーを始めました。高校総体や国体では上位に入賞。ことし高校を卒業し、カヌーの強豪、ハンガリーに留学することを決めています。決意した理由を聞くと、力強く話してくれました。

照井咲頼選手

ハンガリーはオリンピックで金メダルをいっぱい取っている。世界と戦える同年代の選手がいて、その後ろを追いかけていく。それはプラスでしかない。

背中を押してくれた リオ五輪銅メダリスト

羽根田選手

 

ハンガリー留学を決めた背景にはリオデジャネイロオリンピック銅メダリスト・羽根田卓也選手のある言葉がありました。羽根田選手は、高校卒業後、単身でスロバキアに渡りました。その後、オリンピックで日本選手として初めてメダルを獲得。羽根田選手と面識はなかったものの照井選手は、ある行動に出ます。

 

「羽根田さんと同じように高校を卒業したら海外に行きたいですとメールを送りました。それでたまたま返信がきて『行動しろ』と言われました」

 

 

『行動しろ』。このことばで背中を押され留学を決めました。

新型コロナウイルスの逆境をプラスに変えたのは・・・

 

新型コロナウイルスの影響で4月に予定していた出発は延期。水上練習の拠点にしていたキャンプ場やジムも休業となり練習できない日が続きました。その間に照井選手がしていたのは農業を営む実家の手伝い。これが意外な効果をもたらしました。

 

まずは、肥料を機械に入れる作業。

 

 

重さはひと袋20キロ。全部で600キロ分を運んだことでパドルを力強くこぐための上半身の筋力が鍛えられました。

 

そして、田植え。

 

 

ぬかるんだ田んぼを歩く時の足の動きがカヌーにとって重要な下半身の改善につながりました。カヌーは上半身を使っているように見えて実は下半身を特に使うと照井選手は言います。

 

 

カヌーではパドルをこいでいる間、足元にある板を踏み込む動作を左右交互に続けています。この動作に思わぬ効果があったと言うのです。

 

照井咲頼選手

田植えの時に足をふんばる動作が板を踏み込む動作と似ている。カヌーも踏み込みがしっかりできると結構、前に進む。カヌースプリントにとって大きな力になる。

 

新型コロナウイルスでの緊急事態宣言が解除され、6月からは毎日、水上練習ができるようになりました。日常を取り戻しつつある照井選手。水上練習の拠点にしているキャンプ場でハンガリー留学に向けてこう話してくれました。

照井咲頼選手

やらなきゃって覚悟はあります。パリオリンピックに出場したい。金メダルを狙っていけたらなとは思ってます。

 

 

逆境もプラスに変えて、前へ。

 

照井選手は北海道からハンガリー留学。そしてパリオリンピックに出場するという夢の実現を目指しています。

 

 

ハンガリーでは北京オリンピックの金メダリストアティラ・バイダさんに指導を仰ぐことになっていてとにかくワクワクしていますとすてきな笑顔を見せながら夢を語ってくれました。彼女の成長が楽しみです。

この記事を書いた人

画像alt入ります

加藤 美穂 キャスター

NHK釧路局で3年間キャスターを務めたあと、札幌局でスポーツ担当。

アイスホッケーやバスケ、パラスポーツの取材に力を入れている。

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!