ストーリーパラスポーツ

アジアパラ陸上・芦田創「アジアの衝撃を糧に」

2018-10-09 午前 10:40

インドネシアで開かれている「ジャカルタアジアパラ大会」。

陸上男子、走り幅跳び、腕に障害のあるクラスで、2年後の東京パラリンピックでメダル獲得を目指す芦田創選手(はじむ)にとって、アジアのレベルの高さ、そして、世界との距離を見極めるのに十分な大会となりました。

「今の自分には想像できない領域」

子どものころからの病気で右腕に障害がある24歳の芦田選手は、高校で陸上に出会い、大学から走り幅跳びを本格的に始めました。

 

一時は、世界ランキング1位となる記録も出した芦田選手は、東京パラリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げています。

 

芦田創選手

 

今大会も金メダルを目指しましたが、結果は銅メダル。目の当たりにしたのは、ライバルの中国、王浩選手(おう・こう)の大ジャンプでした。

記録は7メートル53センチ、王選手自身がもつアジア記録を20センチ以上更新し、世界記録にもあと5センチに迫る記録です。

そして、地元・インドネシアの選手も7メートルを超える跳躍を見せました。

 

 

一方の芦田選手の記録は6メートル88センチ、7メートルに届きませんでした。

去年3月に走り幅跳びで7メートル15センチの日本記録をマークしましたが、およそ1年半、更新できておらず、今シーズンは一度も7メートル台を跳べていません。

 

「7メートル50センチ台は、今の自分には想像できない領域」とアジアのライバルたちの躍進に衝撃を受けていました。

東京で勝つための財産に

 

それでも、芦田選手にとってアジアの舞台で得たものは大きかったと言います。

かつては、踏み切りが安定せず、ジャンプにも波がありましたが、今大会では6回のジャンプで一度もファウルはありませんでした。

 

さらに6回のうちの4回で6メートル80センチ台のジャンプをそろえ、インドネシアの慣れない環境で、コンディションが万全でなかったにもかかわらず、その安定感は際立っていました。

ジャンプの安定感は、今シーズン、自分の調子に合わせて助走の歩数を変えるなどして、目指してきたことでした。

 

 

そして、中国やインドネシアの強力なライバルたちについても「身近なアジアに強い選手がいるという刺激が記録の向上につながる」と前向きに受け止めていました。

 

アジアで受けた衝撃も手応えも、東京パラリンピックで勝つための財産に変えたい。

芦田選手は、世界との距離を冷静に測りながら、確かな力を積み重ねていこうとしています。



※こちらは、2018年10月9日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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