ストーリーパラスポーツ

アジアパラ競泳・鈴木孝幸「"自由形"に手応え」

2018-10-10 午前 10:08

インドネシアで開かれているジャカルタアジアパラ大会。日本の選手団の主将をつとめる、競泳の鈴木孝幸選手。10月9日の「自由形」のレースで金メダルを獲得し、2年後の東京パラリンピックに向けて手応えをつかみました。

 

北京パラリンピック 50メートル平泳ぎで金メダル (2008年)

 

鈴木選手は31歳。生まれた時から両脚と右手がありません。パラリンピックは、2004年のアテネ大会から4大会連続で出場し、2008年の北京大会では50メートルの「平泳ぎ」で金メダルを獲得しました。

しかし、おととしのリオデジャネイロ大会では、メダルを逃してしまい、その後は東京パラリンピックに向けて「平泳ぎ」と「個人メドレー」を中心に強化してきました。

今年 大きな転機が・・・

その鈴木選手に、今年、大きな転機が訪れました。国際ルールの変更により、鈴木選手の出場するクラスがより障害が重いクラスに変更になったのです。

鈴木選手の100メートル自由形の自己ベストは、2010年にマークした1分22秒31。

 

以前のクラスでは、世界記録とおよそ15秒の差がありましたが、今のクラスでは世界記録よりも早いタイムとなります。

 

ジャパンパラ 50メートル自由形 S4予選 (2018年)

 

鈴木選手は「自由形でもパラリンピックで、メダルが狙えるようになった」と自由形の練習を増やし、スピードアップに取り組んできました。

新たなライバルの出現

クラスの変更により新たにライバルになったのは、リオデジャネイロパラリンピックの金メダリスト、韓国のチョ・ギソン選手です。

9日に行われたアジアパラ大会の100メートル自由形決勝は、チョ選手との初めての直接対決。鈴木選手は、練習の成果を試すと臨みました。

 

アジアパラ 100メートル自由形 S4決勝 (2018年)

 

レースは、鈴木選手がスタートから積極的に飛ばし、前半でチョ選手を0秒33リード。

後半は、そのリードをさらに広げ、世界記録までわずか0秒38に迫る1分22秒81のタイムで金メダルを獲得。2位のチョ選手におよそ3秒の差をつけました。

「そんなに差があるとは思っていない」

新たなライバルに勝ったレースを振り返り、鈴木選手は「多少はびくびくしていたが、自分の泳ぎに集中できた」と喜ぶ一方、「チョ選手も1分22秒台のタイムを持っている。今回勝てたからと言って、そんなに差があるとは思っていない」と気を引き締めました。

 

 

一方のチョ選手、「いいライバルができたと受けとめている。今後は2年後の東京パラリンピックを含め、鈴木選手と争うことになるだろう」と警戒を強めました。

 

パラスポーツならではのクラス変更により、新たに自由形の強化を進める鈴木選手。2年後の東京大会で、3大会ぶりの金メダルを狙います。



※こちらは、2018年10月10日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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