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車いすで激しくぶつかり合う!車いすラグビーって?

2018-10-24 午後 04:42

8月の車いすラグビー世界選手権で、みごと優勝を果たした日本代表。パラリンピック、世界選手権を含めても初めての快挙です!

 

 

このまま2年後の東京パラリンピックでも活躍が期待される車いすラグビーですが、なかなか一般の方はルールを知らないはず…。

 

ということで、今のうちに車いすラグビーについて知っておきましょう!

車いすラグビーは、車いすが倒れるほどのタックルOK!

 

車いすラグビーは、手足に障害のある選手が、ハードなプレーに耐えられるように作られた専用の車いすに乗って得点を競う競技です。

 

車いすは攻撃型と守備型の2種類。

<攻撃型>

攻撃型は小回りが利き、相手の守備に引っかからないようなコンパクトな形状です。

<守備型>

 

守備型は相手の動きを止めるため、前についているバンパーが長く突き出ているのが特徴です。このバンパーを使って相手にタックルし攻撃を止めるのです。

 

コートはバスケットボールと同じ広さでバレーボールを元に開発された専用球を使い、1チーム12人登録されている選手のなかから4人が同時に出場します。

 

 

交代の人数や回数に制限はありませんが、障害の程度によって0.5点~3.5点までの7段階で振り分けられた選手の持ち点の合計が、出場する4人合わせて8点を越えてはいけないと決められています。

 

世界選手権の登録メンバーと持ち点 障害が重いほど持ち点が低い

 

さらに、車いすラグビーには男女の区別がありません。その代わり、女性が出場する場合は持ち点の上限が1人につき0.5点加算される仕組みになっています。

 

障害が軽く持ち点が高いハイポインターの選手は攻撃的な役割を担うことが多く、逆に障害が重く、持ち点が低いローポインターと呼ばれる選手は主にディフェンスの役割を担います。持ち点の合計が8.0点以下というルールにより、ローポインターの選手にも出場機会が発生します。ローポインターがいかに守備のタスクを遂行できるかも車いすラグビーの勝敗を左右します。

 

そして車いすラグビーの最大に見どころはタックルが許されているということ!車いす同士ぶつかり合う、激しく迫力のあるプレーが展開されるのです。

ラグビーだけど、得点は1点ずつ!

ラグビーはトライやキックによって得点が異なりますが、車いすラグビーの得点は1点ずつというのも特徴。

 

車いすラグビーで得点が入るのは、4つの車輪のうちの2輪が、それぞれのゴールラインを通過した時です。お互いに点を取り合うのが車いすラグビー。1試合32分のゲームの中で、1チームあたり60点前後の得点が入ります。そのスピーディーな展開も魅力です。

 

 

ゴールラインに到達するまで、ボールは手で持っても、ドリブルしても、パスして運んでもOK。ラグビーとは違い攻撃方向にパスをしても良いことになっています。

 

タックルが認められていることもあり、試合中は「ガシャ!」と音がするくらい激しくぶつかり合い、ときには車いすごと転倒することも珍しくないのです!

 

ただし、後輪の車軸より後ろにタックルして相手のバランスを失わせたり転倒させたりするのは反則となります。

パワーゲームじゃない!試合のおもしろさとなる特有のルール

いかにも、車いすラグビーはパワーで押しきれば勝ち!のようにも思えますが、体格の小さい日本人が世界選手権で優勝できたのには、車いすラグビー特有のルールが関係しているかもしれません。

 

車いすラグビーの試合は、8分間×4ピリオドで行われ、同点の場合は3分間の延長戦が行われ、決着がつくまで繰り返されます。

 

 

そのなかで選手は10秒以上ボールを手に持っていることはできず、10秒以内にドリブルやパスをしなければいけません。さらに、攻撃側は12秒以内に、ボールを相手コートに運び、40秒以内に得点しなければなりません。

 

もしその時間をオーバーすると、相手ボールになってしまいます。

 

また、ゴールライン前1.75メートル以内のキーエリアと呼ばれるエリアに入れる守備の選手は3人までと決められており、攻撃側の選手も10秒以上とどまることはできません。

 

つまり、車いすラグビーではウエイトやパワーだけでなく、スピードも重要な要素になってくるのです!スピードに乗って器用に車いすを操るテクニックにも注目です。

 

強さ、速さが求められる車いすラグビーの選手は、皆さん四股に障害があり、中には脊椎損傷者もいます。彼らの激しいプレーにはハラハラすることもありますが、それもまた魅力なのです!

 

ロンドンパラリンピックでは4位、リオパラリンピックでは3位と、徐々に順位を上げてきた車いすラグビー日本代表。そして今年の世界選手権でついに金メダルを手にしました。

 

池崎大輔選手

 

今大会でMVPに選ばれた池崎大輔選手は2年後の東京パラリンピックについて「ここからが再スタート。さらに進化をとげるため気を引き締めてがんばりたい」と話します。

 

東京パラリンピックでは、世界選手権王者の意地とプライドをかけ、熱く激しく戦い抜き、金メダルを獲得することを期待します!



※こちらは、2018年10月24日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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