ストーリーパラスポーツ

三刀流パラアスリート山本篤のポジティブな生き方

2018-10-24 午後 02:53

2020年は東京オリンピックだけではありません!パラリンピックも同様に大注目!日本のパラアスリートたちも盛り上がっています。
今回は、そんなパラアスリートの中から、三刀流で世界と戦う山本篤選手の、前向きすぎる生き方をご紹介します!

"リレー" "走り幅跳び" "スノーボード"でパラリンピック出場!

 

山本篤選手、36歳。リオデジャネイロパラリンピックの400メートルリレーで銅メダル、走り幅跳びでは北京・リオデジャネイロでともに銀メダルを獲得。

 

 

さらに今冬に行われたピョンチャンパラリンピックにもスノーボードで出場した、三刀流のパラアスリートです。

長所は脚がないところ?最強の前向きメンタル!

小さい頃からスポーツが大好きだった山本選手は、小学校で野球、中学・高校でバレーボール、そして、その後スノーボードにはまっていきました。

 

しかし17歳の頃、バイク事故で左足を粉砕骨折。切断を余儀なくされます。

 

自分の脚を切断しなければならないとなったとき、山本選手は医師にこう聞いたといいます。

 

「義足でもスノーボードはできますか?」

 

実際に脚を切断した際も、泣いたのは医師の前で1度きり。両親の前では涙を見せることはなく、これにはご両親も山本選手の強さに驚き、そして感心したそうです。

 

そんなご両親を驚かせたのは、事故から9か月後のある朝「スノーボードに行ってくる。もしスノーボードができなかったら自殺する」と雪山へ遊びに行ったこと。

 

 

しかし慣れない義足でもスノーボードを楽しめた山本選手は、「やった!義足でもできる!」と達成感とともに、心配するご両親をよそに笑いながら帰ってきたそうです。

 

 

「やってしまったことは仕方がない、その後どうするかが大切だ」と日頃から父親に教わっていた山本選手は、「義足になっても次に何をしたいのかすぐ目を向けられた」といいます。山本選手にとってスポーツこそが生きがいで、前を向くために必要だったのです。今は「脚がないところは長所」と言い切れるほど義足をポジティブに捉えています。

 

 

山本選手のポジティブさは、義足の履き方を説明しながらマジックショーを始めてしまうほど!

 

いまだかつて、義足を使ってマジックを披露した人なんていたでしょうか!?

 

脚がなくなったとしても、何ができるかなと常に前向きに考えていた山本選手。そんなポジティブさがいつまでも山本選手の挑戦心を燃やし続けさせているのでしょう!

金メダルまであと8センチ!義足で空を駆ける走り幅跳び

 

三刀流の山本選手が一番得意とするのが走り幅跳びです。

 

前回のリオデジャネイロパラリンピックでは、金メダルまであと8センチという記録を残しました!

 

17歳で左足を切断、19歳で義足を使って陸上を始めた山本選手が走り幅跳びと出会ったのは、22歳で体育大学に入学した後のこと。

 

そこから走り幅跳びでパラリンピックを目指し、義足でのトレーニングを始めました。

 

 

そんな山本選手が練習でずっと大事にしているのが、跳躍ではなく“助走”。普段の練習でも滅多に跳ぶことはなく、助走の練習ばかり行っています。

 

というのも、はじめは義足をうまく使いこなせず、義足の左足で地面を蹴って進む距離より、健足である右足で地面を蹴って進む距離の方が長くなり、バランスがとれず助走のスピードがうまく出せなかったのです。

 

 

そこで山本選手は、唯一動かせる左足の股関節周りの筋肉を重点的に鍛えることに。

 

右足と左足の歩幅が同じになるようにと始めたトレーニングでした。

 

しかし、このトレーニングによってもたらされたのは、右足よりも義足で地面を蹴って進む距離の方が長くなるという変化でした。

 

 

左右の足で蹴ったときの距離が異なることで、左右のリズムは崩れたものの、結果的には、助走のスピードアップにつながり、比例して幅跳びの記録でも結果が出せるようになったのでした。

「常にかっこよくありたい!」山本篤の信念

 

「俺ってかっこいい?」

 

山本選手は、常に自分がかっこいいかどうかを気にしているといいます。

 

というのも、幼い頃からスポーツ少年で、さまざまな選手に憧れを抱いていた山本選手は、自分もそんな「かっこいい」選手でありたいと思っているから。

 

 

競技中の様子も、かっこつける前と後ではこのようにずいぶんと変わりました。

 

写真にどうかっこよく写るかを意識し、採用したのはサングラス!

 

ちょっとやさしげでかわいらしい目をしている自覚があるので、いかつくなるためにサングラスをかけるようになったのです。

 

さらに跳躍時のフォームも反り跳びから走り跳びに変えたところ、カメラに映った時にとってもかっこよくて自分でも感心したそう!

 

しかも、自分に自信の持てるフォームや格好で跳ぶと、それだけで記録も出るそうですよ!

 

 

2016年には渋谷の街中で走り幅跳びを披露するイベントにも参加。

 

パラスポーツそのものを盛り上げたり、スポーツ自体の素晴らしさを伝えたりするための活動にも積極的に参加しています。

 

見る人の心に届く、”本当のかっこよさ”とはなにかを、山本選手は考え続けているのです。

 

もともと、リオデジャネイロで引退を考えていた山本選手。

 

ですが、東京大会に決まったことをきっかけに、再びパラリンピックを目指す気持ちが生まれたといいます。

 

まだ記録が伸びる自信もあるという山本選手は、東京大会で自分の限界へ挑みます。

 

ぜひ山本選手のかっこいい雄姿を見届けましょう!


 

※こちらは、2018年10月24日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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