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特集 元代表GKに聞くコスタリカ代表 強さの秘密「堅守の要はGKケイロル・ナバス。選手たちは情熱的で死に物狂いですべてのボールを取りに行く」

サッカー 2022年7月3日(日) 午後9:00

サッカーワールドカップ1次リーグで日本と同じグループEに入ることが決まったコスタリカは、2014年のワールドカップでは堅守でベスト8に進出した強豪です。鉄壁の守備のカギを握る選手は?

2022年7月3日放送のサンデースポーツでは、元コスタリカ代表で現在FC琉球でプレーしているダニー・カルバハル選手に中川アナウンサーが話を聞きます。

 

元コスタリカ代表で現在FC琉球でプレーしているダニー・カルバハル選手

 

中川安奈アナウンサー

 

Q=中川安奈アナウンサー A=ダニー・カルバハル選手

 

Q コスタリカのW杯出場おめでとうございます。

 

A ありがとうございます。コスタリカのW杯出場をとてもうれしく思っています。コスタリカはサッカーが盛んな国で、代表チームは、国の文化の象徴ともいえる存在で、人口は少ないですが、代表チームをみな応援しています。

 

サッカーW杯予選大陸間プレーオフで、ニュージーランドに競り勝ち本大会出場を決め、大喜びのコスタリカサポーター

 

Q 予選リーグでの戦いを見ていてどうでしたか?

 

A コスタリカには難しい戦いでした。前半ではたくさんの試合で負けました。しかし、後半たくさん勝てるようになりました。そんなに劣勢ではなくなった。コスタリカにはとても重要なことでした。そのおかげで、盛り返すことで出来たのです。

 

Q (W杯出場を決めた)ニュージーランド戦をどのように見ていましたか?

 

A ニュージーランド戦は、日本時間では夜中の3時でした。私の家族は全員起きていて、みな代表チームのシャツを着ていました。とても楽しみにしていました。代表チームの選手たちが勝てると信じていたのです。

 

Q 代表チームがゴールを決めたときはどんな気持ちでしたか?

 

A 夜中の3時でしたが、妻も子どもたちもみんな大騒ぎをしていました。コスタリカ人は代表チームともに歩んで来たのです。大騒ぎしましたが、今は落ち着いています。でもとてもうれしかったです。

 

ニュージーランド戦の前半、先制ゴールを決め、駆け出すコスタリカの選手たち

 

Q グループEの印象はいかがですか?

 

A スペイン、ドイツ、日本と、とても強いチームばかりです。とても難しいグループですが、コスタリカはこれから力をつけて、ブラジルのような大きなチームになろうとしているのです。コスタリカはチャレンジャーのチームです。有利な点としては、他のチームはコスタリカが危険な相手だと思っていないことです。これが、コスタリカの大きな武器となります。こういった点を利用して、ブラジルW杯でもベスト8になりました。

 

Q 強豪チームがそろっている中で、コスタリカはどうやって戦おうとしているのでしょうか?

 

A コスタリカ代表には、2回3回とW杯を経験している選手もいれば、若い選手もいて、なによりも守備をしっかりとするチームです。

 

Q コスタリカ代表チームの守備の特徴は?

 

A 選手たちが情熱的で、死に物狂いですべてのボールを取りに行き、ものすごく整然とした守備をします。ボールがどこに飛ぼうが構わないというような守備ではありません。整然とした守備です。ボールをとれば、そのボールをコントロールして、試合時間をコントロールします。コントロールの仕方を分かっていて、攻められているときでも、冷静でいられます。

 

ニュージーランドに競り勝ちW杯本大会出場を決め、喜ぶコスタリカの選手たち

 

Q 要となる選手は誰ですか?

 

A 攻撃では、ケンダル・ハマール・ワストン・マンレイが身長196cmですべてのボールを収めることができ、とても攻撃的で、たくさんゴールを決めることができます。W杯最後のゴールは彼が決めました(2018年ロシア大会、スイス戦)。

 

ニュージーランドに競り勝ちW杯本大会出場を決め、喜ぶコスタリカのワストン(左)ら

 

ボールを取っていくのは、オスカル・ドゥアルテで、彼はアラブリーグに属していますが、以前は、スペインリーグにおり、レバンテに所属していました。フアン・パブロ・バルガスも素晴らしい選手で、コロンビアリーグに属しています。リベルタドール・リーグにもいたことがあって、良いプレーをしてきています。

 

大陸間プレーオフのニュージーランド戦で、ゴールを守るコスタリカのGKナバス

 

コスタリカには、とても良いゴールキーパーもいます。ケイロル・ナバスです。コスタリカで最も有名な人です。パリ・サンジェルマンでプレーしていて、欧州CLで3回優勝した唯一のゴールキーパーで、とても経験のあるゴールキーパーです。経験だけでなく、他の選手たちにもモチベーションを与えることができる選手です。私は8年間コスタリカ代表チームにいました。8年間の間に、たくさんの試合を彼と共にプレーしました。彼は、代表チームのリーダーです。

 

Q ケイロル・ナバス選手のプレースタイルは?

 

A とても素早いゴールキーパーで反応がよいです。スローイングも良くて、スローも遠くまで投げることが出来ます。また、彼のリーダーシップは、ゴールキーパーとして最も重要なポイントであり、コミュニケーションによってゲームをコントロールします。

 

ニュージーランド戦の後半、パンチングでクリアするコスタリカのGKナバス(中央)

 

Q 日本にはスピードのある選手もいます。ナバス選手はそれをとめられますか?

 

A 日本代表は、最もスピードのある選手のいるチームのひとつだと思います。スピーディーにボールを取っていく。ただ、ナバス選手はスピーディーで、ゴールポストの下では、至近距離でのヘディングでもシュートでも無敵でゴールさせません。 

 

Q コスタリカ代表チームは、日本代表とどのように戦うのでしょうか?

 

A 予選では守備重視の戦い方をしました。しかし、監督は、W杯ではそれを変えていこうとしていると言っていました。私は、コスタリカは、「待つサッカー」をしていくと思います。待つサッカーをして、相手チームが機会を逃したボールを奪って、素早いゴールを狙うサッカーをすると思います。ボールが止まるのを待って、ゴールをコントロールすると思います。

 

Q 日本代表にどのように攻撃するべきか助言していただけますか?

 

A ノーアタック。(攻撃しない)

 

Q なぜですか?

 

A なぜなら、コスタリカ代表チームが勝ってほしいからね(笑)。

 

Q 得点はどうなると思いますか?

 

A 私は、いつも、2-1か1-0でコスタリカが勝つと言っているのです。しかし、日本代表はとても良いチームで、選手たちも経験がとても豊かです。コンディションも、コスタリカと比べて、日本代表の方が断然いいです。日本代表のプレースタイルは、コスタリカ代表チームにものすごくダメージを与えると思います。日本代表チームの攻撃はとても手強い。アーリークロスから選手が入っていってゴールをする日本代表のプレースタイルは、コスタリカ代表チームにものすごくダメージを与えると思います。

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