ストーリーパラスポーツ

技術の進化で最速を目指せ!パラ陸上 短距離

2019-05-17 午後 03:26

今回ご紹介するのはパラ陸上 短距離。種目や障害の程度に応じて、様々な用具やそれぞれの工夫があるんです!

義手・義足を使いこなす!

まずは義手。

 

 

選手は競技用の義手を使うことで、クラウチングスタートの時に体を支えることができます。義手がないと体が傾いてしまうこともあるそう。

 

 

走っている間も体の左右バランスをとることが可能になり、選手の能力を引き出すことができるんです。

 

義手を使い始めてから、大幅に記録が伸びる選手もいるのだとか!

 

続いては義足です。

 

 

競技用の義足は、飛行機の機体にも使用されるほど軽い、カーボンファイバー製。

 

 

競技用義足は通称ブレードと呼ばれ、大きな反発力を利用して前に進みます。

 

近年義足の進化に伴い、選手たちの記録がぐんぐん伸びていますが、バネの大きな反発力を制御して使いこなすには相当な筋力が必要です。

 

 

この義足を体験できるシューズで走ってみると、コントロールがいかに大変かよく分かります。

 

一流のパラアスリートでも、義足を使いこなし結果がでるまでに何年もかかった選手がいるんだそうです。

 

 

ちなみにこんなおしゃれな義足もあります。

 

デザインは自由なので、選手たちは自分のモチベーションを上げるためにいろいろな工夫をしています。

最高時速30キロ!競技用車椅子

 

パラ陸上には、競技用車椅子をつかったトラック競技もあります。競技用の車椅子はレーサーと呼ばれ、2つの大きな後輪と、前に突き出たもう1つの車輪が特徴。

 

 

車体の長さは180センチと結構長いんです!

 

こんなに長いにも関わらず、重さは一般的な車いすのおよそ半分の8~10kgほど。

 

 

この車椅子の魅力はなんといってもスピード。最高時速30キロに達することもあるんです!

 

そんなに早く走る車輪をいちいちつかんで回すのは難しい…!

 

 

そこで、選手たちは車輪の軸の部分をたたいて回します。そのため、選手たちは手を保護する特殊なグローブをはめています。

 

 

競技中には、バシバシ!と車輪をたたく音が聞こえるんだとか。

 

 

カーブにさしかかる時は体重移動で曲がります。100メートル~400メートルの場合、コースはレーン指定なのでぶつかる心配はありません!

 

 

そして、前輪の車軸がフィニッシュラインを越えるとゴールになります。

 

鍛え上げられた一流選手のスピード感が魅力なんです!

元オリンピック選手がガイド役!?

 

視覚障害の重いクラスでは、ガイドランナーと呼ばれる伴走者がつきます。ガイドランナーは、アスリートの脚力についていくため、相当な体力が必要。なかには元オリンピック選手が伴走者として入ることもあるんだとか。

 

 

一体どのようにガイドするのかというと、このような短いロープを握り合います。まさに一心同体でなくては、この距離と速さで走り続けるのは至難の技。

 

カーブにさしかかれば、カーブが終わるまで「5、4、3…」とカウントダウンし、ゴールに近づけば「あと〇〇メートル!」と距離を伝えます。こうして選手はラストスパートをかけることができるのです。

 

ガイドランナーは走るだけでなく、正確な分析と声かけをしなくてはいけないのです。

 

鍛え抜かれた選手の走りと、そのサポートをするガイドランナーとのあうんの呼吸が勝負を左右します。そのため、パラリンピックなどの大会ではガイドランナーにもメダルが授与されます。

 

しかし、失格が多いのもこの競技の特徴。ガイドランナーが選手を引っ張ったり、先にフィニッシュラインを踏んだりしたら失格!選手が先にゴールするのが必須、あくまでガイド役なのです。

 

このように、パラ陸上 短距離にはいろんな種目があり、それぞれ違うルール、用具や工夫があります。

 

ぜひそれぞれの魅力を発見してみてくださいね!

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