ストーリーパラスポーツ

ボールに触れないキープレーヤー!?車いすラグビー・倉橋香衣

2019-07-09 午後 05:43

車いすラグビーの日本代表チームで、唯一の女性選手が倉橋香衣選手です。

 

倉橋選手が障害を負ったのは、大学生の時。体操部でトランポリンの練習中に頭から落下。首を骨折し、頸髄を損傷しました。鎖骨から下の感覚がほとんどなくなり、肩と腕の一部しか動かせなくなったのです。

 

その後、リハビリをかねて車いすラグビーを始めた倉橋選手。わずか4年で、代表に選ばれるまでに成長しました。

 

 

2018年、世界選手権決勝まで進んだ日本代表。相手は王者オーストラリアでした。

 

 

この試合中、倉橋選手は一度もボールに触れていません。実は、倉橋選手は常にゴールから離れた場所にいて相手選手をブロックするディフェンスの専門家。
倉橋選手がオーストラリア代表で世界No.1プレイヤーとも言われるライリー・バット選手をブロックする様子を、ぜひ動画でご覧ください。

 

 

体格もスピードも上回るライリー選手をブロックできた理由として、「ライリー選手よりもスピードが遅いからこそ、決めたら迷わずそこに行くことだけをちゃんと実行した」と倉橋選手は話します。
相手の動きを先読みする能力で、ライリー選手のような、自分よりも障害が軽く動きが素早い選手たちの攻撃をことごとくブロックすることができるのです。

 

倉橋選手の活躍もあり、日本代表はどんどん強くなっていきました。この決勝戦で、ついに王者オーストラリアを破り、世界一に輝いたのです。

 

 

コートに入ったら、男性も女性も関係ないのが車いすラグビーの世界。日本代表のチームメートたちも「女性だからといって遠慮することはない」と言います。そして、倉橋選手は持ち前の明るさを発揮し、今やチームに欠かせない頼りになる存在に。日本代表監督も「東京パラリンピックではキープレーヤーになる」と語ります。

 

■女性選手が“活躍”できるルール

車いすラグビーでは、選手それぞれの障害程度に応じて7段階で持ち点が割り振られています。

 

 

障害が軽い選手ほど高い持ち点が与えられ、試合に出る4人の合計点は8点を超えてはならないというルールがあるのです。

 

 

しかし、女性が入ると1人につき合計点が0.5加えられます。つまり、増えた点数分で、より障害の軽い選手を起用できるのです。

 



これからも「チームの一員として、ちゃんと役に立つような、チームに必要な選手になれるように頑張っていきたい。」と意気込みを語る倉橋選手。

 

 

東京パラリンピックでも、倉橋選手の迷いのないディフェンスがチームを助けてくれるに違いありません。

 


※この記事は以下の番組から作成しています。
2019年4月1日放送「ハートネットTV
内容は放送時のものとなります。

 

東京パラリンピック「車いすラグビー」特設ページ公開中!

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!