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特集 サイドバックに注目!J1 FC東京×浦和レッズ サッカーJリーグ

サッカー 2022年4月8日(金) 午後8:00

いまJリーグで注目を集めているポジションが「サイドバック」。攻守に活躍を求められその役割の幅は年々広がっています。近年サイドバックを主人公にしたサッカー漫画も登場しました。

 

今週末のJリーグで日本を代表するサイドバックが所属するチームどうしが対戦します。長友佑都選手のFC東京と酒井宏樹選手の浦和レッズ。2人の他にも楽しみなサイドバックが活躍する両チーム、サイドバックの醍醐味を取材しました。

サイドバックの魅力と難しさ

FC東京 長友佑都選手

日本代表を長く支えてきた長友佑都選手が感じるサイドバックの魅力は「守備でも攻撃でもチームに貢献できるところ」。1対1の守備の強さ、サイドからの思い切った攻撃参加。35歳になっても豊富な運動量でタッチライン際を走り続ける姿はチームを活気づけています。

 

FC東京にはもう一人、プレースタイルが一味違う異色のサイドバックが活躍しています。渡邊凌磨選手、25歳。J2の新潟、山形を経て昨シーズンFC東京に加入しました。渡邊選手はもともと攻撃的なミッドフィールダー。右足の正確なキックを持ち味に昨季は2得点を決めました。

 

FC東京 渡邊凌磨選手

今シーズンはスペイン出身のアルベル新監督のもと右サイドバックにコンバートされ、その攻撃センスを発揮。特に目立つのが大胆なポジショニングです。攻撃時にはサイドではなく相手の守備ブロックの間でボールを受けてチャンスを演出。従来のサイドバック像とは異なるプレーで、5位につけるチームに貢献しています。

 

一方、ディフェンダーとして求められる守備について、渡邊選手は「ミッドフィールダーの時とは相手ボールの奪い方が違う」と難しさを感じています。

渡邊 凌磨 選手

ミッドフィールダーの時は必ず自分のボールにするという意気込みで思い切ってボールを奪いに行っていた。でもサイドバックは奪いきれずに相手ボールになると大ピンチになる。無理にボールを奪いに行くことができない。

攻撃では果敢に攻め上がる大胆さ、守備では繊細さを求められるサイドバックの奥深さを感じました。

大切にしているのは相手との駆け引き

浦和レッズ 酒井宏樹選手

対する浦和レッズの酒井宏樹選手は、昨季、フランスのマルセイユから9年ぶりにJリーグに復帰。日本代表の右サイドバックとして2回のワールドカップを経験した第一人者が守備のコツを教えてくれました。

 

大切にしているのは相手との駆け引き。

酒井 宏樹 選手

マークする相手にパスが渡る前に距離をつめて、パスが通っても前を向かせない。それとは逆に、わざとマークする相手から離れ、相手のパスを誘い込んで奪う。

酒井選手と言えば身長1メートル85センチの体格を生かした力強い守備。その裏には緻密な心理戦が隠れていました。

 

浦和レッズ 大畑歩夢選手

浦和には将来が楽しみなサイドバックも台頭しています。今季鳥栖から加入した大畑歩夢選手。左サイドバックとして、パリオリンピックを目指す若い世代の日本代表に選ばれる20歳です。豊かなスピードと左足からのクロスが持ち味で、ここ5試合連続先発。加入1年目で出場機会を勝ち取っています。

4月10日(日)午後1時50分から NHK総合で生中継(一部地域をのぞく)

NHKスポーツスペシャル 新感覚!

Jリーグ中継「FC東京vs.浦和レッズ」

主役はサイドバック!アニメ「アオアシ」と生コラボ

 

この記事を書いた人

小宮山 晃義 アナウンサー

小宮山 晃義 アナウンサー

平成18年 NHK入局 

名古屋局ー甲府局ー東京アナウンス室ー福岡局ーNHKグローバルメディアサービスー東京アナウンス室

スポーツ中継担当

 

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