ストーリーラグビー

故郷での決意 リーチ マイケルの里帰り

2019-02-19 午後 06:24

日本開催のラグビーワールドカップで初の決勝トーナメント進出を目指す日本代表。そこで2大会連続でキャプテンを務めるのが、リーチ マイケル選手です。

高校生のときに来日してからずっと日本を中心にプレーを続け、今や世界を代表する選手と言われるまでに成長しました。このオフ、故郷ニュージーランドに里帰りしたリーチ選手。そこにはラグビー人生に大切な気付きを与えてくれた場所があるといいます。

故郷の海でリフレッシュ

海でリラックスするリーチ選手

ニュージーランド北島北西部のワイカト地方。先月、リーチ選手は真夏の海でリラックスした時間を過ごしていました。年末年始をニュージーランドで過ごすのは、来日以来初めてだといいます。

 

リーチ マイケル選手

日本にいるときは、本当仕事モードで毎日仕事しているんで、こっち(ニュージーランド)に来たら、遊ぶ。

8年前の苦い記憶

集大成と位置づけるワールドカップを前に、リーチ選手にはどうしても訪れたい場所がありました。

 

 

ワイカトスタジアム。リーチ選手にとって、ワールドカップで戦う意味を気付かされた場所です。

8年前に行われたワールドカップニュージーランド大会。当時、東海大学を卒業したばかりのリーチ選手は、この地で初めての大舞台に挑みました。相手は、世界ランキング1位の母国ニュージーランド。この試合で日本は戦う前から勝ち目はないと判断。リーチ選手らを除くほとんどの主力メンバーを温存したのです。次々とトライを奪われ、7対83。歴史的大敗でした。

 

リーチ選手

この試合は、何のために試合をしたのかっていうくらいの思いです。恥ずかしい。日本代表の選手として。オールブラックス相手にボコボコにされるのは、本当に嫌だった。

 

この敗戦で、リーチ選手はワールドカップで戦う姿勢を問い直されたといいます。

 

リーチ選手

ただ「勝ちたい」だけじゃなくて、さらに上のものがないと難しい。何で勝ちたいのか。チームとして何を残したいか。どんなことを伝えたいか。
そういう気持ちを強くしていかないといけないと感じたんです。

チーフスでの気付き

さらにその4年後、リーチ選手にもうひとつの気付きを与えてくれたのも、ニュージーランドでの経験でした。

 

チーフスの練習場

ワイカトスタジアムからほど近くにあるグラウンド。ここを本拠地とするスーパーラグビー、チーフスの練習場です。

2015年、リーチ選手は強豪チーフスに入団。世界トップレベルの戦いに身を投じました。

 

リーチ選手

一番最初来た時は、本当にハードな練習で。グラウンドの10周走がはじまって、で、僕はビリだった。

 

 

自分は世界でどれくらい通用するのか。当初は不安を抱えての挑戦でした。

このとき、リーチ選手の心の拠り所となったのは、当時の日本代表、エディー・ジョーンズヘッドコーチのもとで取り組んでいたハードワーク。午前6時から、ほぼ毎日続いた過酷な練習でした。チーフスでもその姿勢を貫き、早朝、誰もいないジムで汗を流しました。

 

その成果がジムに残されていました。壁に貼られていたのは筋力トレーニングの歴代トップの記録。スクワットの欄にリーチ選手の名前がありました。
現役のオールブラックスなど、世界トップクラスの選手が集まるチームで、いまだに破られていません。

 

地道な努力が実を結び、リーチ選手は強豪のチーフスでレギュラーとして活躍。世界最高峰のリーグで、優勝争いを演じたのです。ハードワークに土台を置く日本代表の歩みは間違っていない。リーチ選手は今も続く自分たちのやり方に手応えを感じています。

 

リーチ選手

チーフスにきてチャレンジして、試合に出るようになってから少しずつ自信がついて、高いレベルでも行けるようになった。

ワールドカップへの決意

教訓と自信。ふたつの気付きを与えてくれたふるさと。30歳、リーチ選手の戦いが始まります。

 

リーチ選手

世界中に日本人の強さを見せたい。粘り強さ、デカい相手に勇気をもってタックルに行ったり、そういうところを見せたい。
どうせ外国人に勝てない。力が足りない。手足が長いから勝てない。そういう話を聞きます。「いや、そうじゃない」とみんなに伝えたい。

それはラグビーだけじゃなくて、全競技にそういうメッセージを与えたい。それはラグビー日本代表が証明する。

 

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!