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特集 京都サンガ12年ぶりにJ1での“冒険” 湘南ベルマーレ戦に向けて高まる気持ち サッカーJリーグ

サッカー 2022年3月11日(金) 午後6:00

序盤のサッカー・J1で、12年ぶりにJ2から昇格した京都サンガが存在感を示しています。開幕節では昨季の天皇杯王者・浦和レッズに勝利。攻撃力が持ち味の強豪を1対0で完封し、昨季J2最少失点の力を証明しました。昨季から指揮を執る曺貴裁(チョウキジェ)監督が築いた戦い方にはその哲学が詰まっています。

京都サンガの冒険心にあふれた戦いぶり

開幕節の浦和レッズ戦

掲げるスローガンは「S Adventure 今、冒険が始まる」(Sは「spirit」「surprised」「succeed」の頭文字)自陣に引いて守るのではなく、敵陣から相手ボール保持者にプレッシャーをかけ続けるのが京都のスタイル。

 

第3節のジュビロ磐田戦

前節のジュビロ磐田戦はまさに冒険心にあふれた戦いぶりでした。ゴールキーパーの上福元直人選手が前半にレッドカードを受け退場。1点を追いかけるハーフタイムに曺監督が選手にかけた言葉は「自分たちで火の中に飛び込んでやられるなら仕方ない。座して負けるな」

 

 

その言葉通り、京都は1人少ない状態でも運動量を落とさずに相手にプレッシャーをかけ続けました。1対4で敗れはしましたが10人で1点を返す意地を見せました。ここまで3試合を終えて1勝1分1敗。「自分たちのサッカーを示すことができた」と曺監督は手応えを感じています。

京都サンガ曺貴裁監督 古巣の湘南ベルマーレへの思い

次の相手は湘南ベルマーレ。曺監督が2012年から8シーズンに渡り指揮を執り、自身のサッカースタイルを築き上げたクラブです。

 

湘南ベルマーレ時代の曺監督(2019年)

2019年に選手、スタッフへのパワハラ問題で監督を退任。その後1年間、Jリーグチームの指導者資格停止期間を経てJ2京都の監督に就任すると1年でJ1へ。今度は相手チームの監督として湘南と対することになりました。

 

曺監督は今週の取材で、湘南サポーターへの思いを口にしました。

 

京都サンガ 曺貴裁 監督

湘南時代には河川敷の練習グラウンドでたくさんのサポーターから励ましや応援の言葉を頂いた。その思い出が脳裏に強く残っている。自分が相手チームの監督として湘南にやってくるということは想像できなかった。スタジアムのロッカーの位置を(ホームチームと)間違えないようにしようと思っている。

 

松田 天馬 選手

京都にはキャプテンの松田天馬選手をはじめ湘南でプレーした選手が何人も在籍。「すごく楽しみ。成長した姿を見せたい」と気持ちが高まる一戦です。

湘南ベルマーレはホーム初勝利を目指す

 

一方の湘南ベルマーレは、ここまで1分2敗。ホームゲームで初勝利を目指します。

 

第2節の鳥栖戦で同点ゴールを決めた町野選手

昨季は最終節でJ1残留を決めるなど苦しい戦いを強いられました。今季は得点力不足の解消を目標に掲げてスタートしたものの、3戦でわずか1得点と思うような結果が出ていません。課題は後方からパスを組み立てて攻撃につなげる“ビルドアップ”です。

 

去年9月に就任した山口智監督は、迫力ある京都のプレッシャーをどのようにかいくぐってボールを前線に運ぶかを試合のポイントに挙げました。

 

湘南ベルマーレ 山口 智 監督

ゴールへのこだわりは持っているが、決定機に至るまでのプロセスも大切。京都は勢いがあるので、受けに回らないように警戒していきたい。

現役時代にはディフェンダーとしてガンバ大阪などで活躍した山口監督が、選手として最後に所属したクラブが京都。こちらも古巣戦です。

3月12日(土)午後3時から NHKBS1で生中継

J1第4節 湘南ベルマーレ 対 京都サンガ

 

この記事を書いた人

小宮山 晃義 アナウンサー

小宮山 晃義 アナウンサー

平成18年 NHK入局 

名古屋局ー甲府局ー東京アナウンス室ー福岡局ーNHKグローバルメディアサービスー東京アナウンス室

スポーツ中継担当

 

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