特集 坂本花織 北京オリンピック フィギュアスケート日本代表2大会連続で五輪に挑む

坂本花織選手(21)は、2021年12月の全日本選手権で3年ぶりの優勝を果たし、北京オリンピック代表に選出。2018年のピョンチャンオリンピックに続き、2大会連続で大舞台に挑みます。高さのあるジャンプとスピード感あふれる完成度の高い演技が魅力の坂本選手。これまでの活躍をまとめました。
2017年 全日本選手権2位 ピョンチャン大会の代表に
ショートプログラム 演技中の様子
2017年にシニアデビューした坂本選手。12月の全日本選手権では、ショートプログラムで首位に立ちました。全日本選手権の初優勝とピョンチャンオリンピックへの切符をかけて臨んだフリーでは、思うように点数は伸びませんでしたが、合計得点で2位となり、初めてのオリンピック代表をつかみとりました。
2017年の全日本選手権 表彰式の様子
2018年 初めてのオリンピックで6位入賞
ピョンチャンオリンピックでは、女子シングルと団体戦に出場した坂本選手。シングルでは、ミスの少ない演技で自己ベストの得点を更新して6位。団体戦ではジャンプでのミスが続き「どのジャンプも自分のジャンプではなかった」と悔しそうに語った坂本選手でしたが、結果は5位。初めてのオリンピックの舞台で堂々とした滑りを披露し、入賞しました。
2018年ピョンチャンオリンピックのショートプログラム 演技中の坂本選手
入賞を喜ぶ坂本選手
2018年 全日本選手権 念願の初優勝
2018年12月の全日本選手権で、ショートプログラム2位の坂本選手は、フリーで紀平梨花選手、宮原知子選手を抑え、見事に逆転で初優勝を果たしました。
2018年の全日本選手権で坂本選手が初優勝
ショートプログラム 演技中の坂本選手
フリー演技終了後、ガッツポーズの坂本選手
2020年 NHK杯で初優勝
2019年の主な成績では、全日本選手権6位、世界選手権5位、四大陸選手権4位とメダルを獲得できなかった坂本選手。その流れを断ち切り、2020年11月のNHK杯では、圧巻の演技を披露し、初優勝を果たしました。
優勝を喜ぶ坂本選手(左)
2021年 NHK杯2連覇
2021年のNHK杯 ショートプログラムで演技する坂本選手
2021年のNHK杯女子シングルでは、1つ1つの技の習熟度を高め表現力を向上させた演技を披露し、大会2連覇を達成しました。トリプルアクセルや4回転ジャンプのようないわゆる大技は組み込まず、昨シーズンの得点源だった3回転フリップとトーループの連続ジャンプや、ダブルアクセルの完成度をより高めることに集中したという坂本選手。ひとつひとつの技の習熟度を高め表現力を向上させる戦略が、結果につながりました。
2021年 全日本選手権 優勝 北京オリンピック代表に
2021年の全日本選手権 表彰式で笑顔の坂本選手
フリーの演技後、ガッツポーズの坂本選手
2020年12月の全日本選手権。ショートプログラムでトップに立った坂本選手は、フリーでも完成度の高い演技を見せて2回目の優勝を果たし、北京オリンピック代表に選ばれました。2018年のピョンチャン大会に続き、2大会連続のオリンピック出場となる坂本選手。今季は、グランプリシリーズのアメリカ大会、NHK杯、全日本選手権で安定感のある演技を見せており、精神的な強さも感じられます。前回大会では届かなかった表彰台に上がることができるか、彼女の活躍と成長に注目です。